更新日:2024年4月7日|公開日:2018年5月16日

「話がまとまらない」とは、どのようなことか。
また、その対処法となる情報整理のコツをご紹介しています。

こんなお悩みはありませんか?
・話がまとまらず、長くなりがち
・シンプルでわかりやすい話ができない
・言いたいことが話の中で埋もれてしまいがち

「まとまりのない話」と情報整理による変化

「話がまとまらない」とは、「内容が散らかって情報整理が難しい」状態です。

分かりやすい例を出すと、以下のようなお話になる傾向があります。

A:まとまらない話
私がパスタを好きなのは、手早く作れるから。
しかも、私は粉物好きなので、パスタは嬉しいメニューです。
さらに、ソースはレトルトで美味しいものが色々とあります。

これは、思いついたことを、足し算のように次々とくっつける話し方です。
パスタに関する、以下の3種類の話が混在しています。

  • 1) 手早く作れる
  • 2) 粉物好きな私には嬉しいメニュー
  • 3) ソースはレトルトで美味しいものがある

こうした付け足すような話し方は、話が散らかるために、相手が聞きづらいことが多いのです。

ただ話せばよいという訳ではなく、「何を伝えたいか」を選びぬくことが大事なのです。

一方でスッキリとまとまった話は、以下の例のようになります。

B:情報整理をした話
私がパスタを気に入ってるのは、手軽に作れること。例えば、麺を茹でて、レトルトのソースをかければ完成。忙しい時でも簡単に用意ができるので、助かっています。

この文例では、「パスタは手軽に作れるから気に入っている」という主旨で、一貫した話になっています。

コツは話す前に手間をかけて「情報整理」をすること。

情報整理とは具体的には、「分類」「引き算」です。

話がまとまる情報整理のコツ

まずは「分類」から

例えば、以下の図のように色々な情報があるとします。
(何の話だろう?と思われるかもしれませんが、少々お付き合いください)

整理されていない情報

これを、分類してみましょう。
分類とは、何かの言葉でグループにできないか、ということ。

情報の分類で、整理された情報

例えば、「サル」と「犬」は【動物】という切り口でグループ化できます。
一方で「みかん」と「りんご」は【果物】という切り口でグループにできます。

このように考えをいったんグループにしておくことが分類です。

そもそも情報がまとまらない原因として、「伝えたいことを分類できていない」ことが多いのです。

先程のAの例でいえば、大まかに「パスタの話」はしていても、情報をさらに分類した跡がないのですね。

分類をすることで、自分が本当に伝えるべき要素はどれか、より細やかに選ぶことが可能になります。

ここまでが情報整理の第一段階です。

次に「情報の引き算」

情報の分類をしたら、伝えたい要素だけを残し、ほかの内容は引き算をします。

すると、スッキリした話になります。

ちなみに、この引き算が非常に大事です。

もともと、私自身は仕事で「番組のキャッチコピー」を考えていた時期があります。

余計な要素を引き算するほどに、残った言葉には印象の強さが宿っていたことを覚えています。

いかに引き算するかで、情報全体のまとまりが変わっていくのです。

さらに!「具体の深堀り」

話を作る場合には、情報の引き算だけではなく、具体を深堀りして伝える工夫も必要です。

その際は、前述の「分類」から離れない範囲で、具体を考えて掘り下げていく必要性があります。

話がまとまると、どう変わる?

会議における意見やスピーチ、説明においても、シンプルに整理できることが、話の自信になります。

ご参考として、当会で情報整理を学ばれた皆様の声をご紹介します。

「話すときの混乱の原因が分かる」(50代 料理教室講師)

 話す内容の整理や、情報量について考える必要があることが分かりました。「話下手」というより、「内容の多さ」が混乱の原因になっていた気がします。いままで単に「話すことが苦手」という感覚でしたが、具体的な対策が見えてきました。


「自分のペースで深く学べる!」(30代 保育士)

 私が学んだ目的は、職場の会議等で人前で話す機会が多くなり、話し方が上手くなりたいと思ったからです。 レッスンの最初の頃、テーマはすぐに思いついて書き出すのですが、結論をわかりやすく伝えることや情報整理がうまくいきませんでした。行き詰まっては、先生にアドバイスをもらい、情報の引き算の仕方を少しずつ理解していきました。
スピーチ作りの楽しさがわかってくると、学ぶことがとても楽しかったです。 最後の実践練習では、先生から初めてほめて頂けました。とてもうれしかったです。これからも身につけた技術を磨いていきます。


リンク:「個別レッスン」の体験談一覧へ

コツを実践する中で自然と、自分が話しやすく、相手も聞いて印象に残りやすい内容に、話が変わっていきます。

最初は「難しそうだな」と考える人も、基礎から一歩ずつトレーニングすることは可能です。

ぜひ、「話がまとまらない習慣」から抜け出してみてください。


「オンライン」or「東京都の教室」で学ぶ
〜「情報整理」と「具体の深堀り」を両立させるレッスン〜
人前での話し方 基礎講座~情報構築と記憶術~
説明力を磨く 個別レッスン
経営者、専門家、管理職向けスピーチ個別レッスン
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執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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