更新日:2019年3月7日|公開日:2019年3月4日

説明、プレゼンテーションの構成法として、PREP法がよく知られています。
使う際に注意が必要なポイントや、アレンジ法をご紹介しています。

そもそもPREP法とは

話の構成法として、ビジネスの現場などに広まっています。
具体的には以下の流れで、各ブロックの頭文字から、「PREP法」と呼ばれます。

PREP法で語る例
Point(結論) 「構成法は大切です」
Reason(理由) 「相手が話を理解しやすくなるからです」
Example(事例) 「同じ情報を伝える場合でも、構成に配慮すると相手の反応がよくなりました」
Point(結論) 「だから、構成法は大切です」

PREP法のメリット

とくに話の「最初」と「最後」は、聞き手の印象に残りやすい箇所。

そのため話の最初にPoint(結論)とReason(理由)を伝えておくと、

「何を言いたいのか」

「根拠は何か」

こうした点が、話の中に埋もれずに相手に伝わります。

しかも、Point(結論)とReason(理由)に沿ったExample(事例)を紹介すれば、無駄なく必要な情報のみを相手に提示できます。

ちなみにPREP法が特に適しているのは、「知識を教える場面」などです。

知識を教える場面の例
「講義」
「プレゼンテーションの要所要所」
「部下への指導」

相手からすれば、未知の事柄はとくに

「何がポイントか(=Point)」

「なぜ、そう言えるのか(=Reason)」

を知りたくなります。

PREP法ではその2つを早めに知らせてくれるので、分かりやすい話になります。

PREP法のデメリット

構成法は万能ではないことも。
話し手自身が、その適した使い道を考えることが必要です。

PREP法は良くも悪くも、「押しの強い主張」と聞こえることがあります。

「これを伝えたい」→「だってこういう理由だから」

冒頭で「結論」→「理由」という流れを作ると、あとは自説に従った話が展開されるのみ。

会議やスピーチでは、主張の強さが周囲から浮いて見える場面があるかもしれません。

他にも、デメリットがあります。

スピーチでは「追体験」が大事なポイント。

Example(事例)をしっかり語ると、話し手の見聞きしたこと、そのときの感情が、十分に聴衆に伝わります。

例えば、結婚披露宴では、新郎や新婦の人柄をエピソードで伝えることで、聴衆が話に引き込まれます。

しかし、先にPoint(結論)とReason(理由)を伝えてしまうと、もはや事例はおまけ程度。「内容は予想できるけど、一応話を聞こうか」といった風に、聴衆の関心が薄れることも。

それを察するのか、話し手もPREP法で短い話なら作れるのですが、長い話を作りにくいことがあるようです。

教室でもときどき、「スピーチにPREP法は使えないんですか?」と質問を受けますが、以上の理由からPREP法そのままでは難しい点があると、私は考えています。

PREPをスピーチで使う場合のアレンジ

オススメのアレンジは、PREPの順番を変える方法。

以下は、PREPを逆から並べて、PERPにした流れです。

PERPで構成した話
Point(結論) 「挑戦すると自分の力に気づく、という話をします」
Example(事例) 「先日、話し方のレッスンに行ってみたんです。簡単なレッスンのあとですぐに話す実践に。たどたどしいけど、思っていたよりは話せました」
Reason(理由) 「挑戦すると、自分自身への先入観を打ち破れることがあるんです」
Point (結論) 「挑戦すると自分の力に気づく、という話をしました」

あるいは、以下のIERPの構成法。

IERPで構成した話
Introduction(導入) 「先日、話し方のレッスンで感じたことです」
Example(事例) 「簡単なレッスンのあとですぐに話す実践に。たどたどしいけど、思っていたよりは話せました」
Reason(理由) 「挑戦すると、自分自身への先入観を打ち破れることがあるんです」
Point (結論) 「挑戦すると自分の力に気づく、という話をしました」

Introduction(導入)は、最初に簡単な前置きなどしてから、具体例に入ること。

上記はいずれも、冒頭の予定調和感を減らした体裁です。。

押しの強さという個性が消える代わりに、事例をよく味わったあとに、「理由」と「結論」を聞かされて、聞き手には自然な納得感がうまれます。

もちろん、事例を先に出すからといって、無駄な話を延々としていいわけではありません。

適度なボリューム感を考えて、話をしてみましょう。

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この記事について

【執筆者】古垣博康
【略歴】株式会社ワクリ代表。NHKの番組制作や番組サイト運営に携わりながら、NPOの話し方教室で講師を5年間担当。
現在は話し方のプロアドバイザーとして、話し方のお悩みに役立つレッスンを開催しています。
産業カウンセラー、認知行動心理士。家族は妻と子、猫2匹。
うちの猫
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