「原稿の進み具合が、天と地ほど変わる」
それが、「話を設計する技術」を知った人の実感です。
慣れないうちは、
- ・自己流で書き進めて、何度も考え直す。
- ・時間をかけて、やっと全体がまとまる。
こうした、霧の中を手探りで進むような原稿づくりになりがちです。
実は「話を設計する技術」が分かると、何をどう配置すればよいかが分かって短時間で描けます。
例えば、話の冒頭は、情報の方向性に影響力を持ちます。
聴衆はここを聞いて話の展開を想像します。そのため、全体像を示す構造が適しています。
ちなみに、そこで何を語るかが重要です。
例 |
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例)私は営業の仕事に5年間、商品企画に8年間、関わってきました。 |
よく経歴から始まる話はありますが、これだと経歴そのものを「報告」する印象の全体像になります。
実は、原稿を書く人自身、このまま書き進めても、なぜか、自分のメッセージや所感をいれづらい。事実の報告だけで終わってしまう。そうした原稿になりやすいのです。
話は、どのようなフレーム(枠組み、構造)を準備したかで、全体のまとまりが決まってしまう点があります。
アレンジ例 |
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今日は、私が仕事を通して学んだ、ビジネスのコツをお話しします。 |
これなら、職歴の話だけでなく、そこから得たビジネスのコツまでを、描きやすくなります。
このような細部の設計もあれば、もっと根本から情報を設計する技術もあります。
例えば、全体のまとまりを生むために重要なのは、そもそも「話の結論」を精査することです。
頭の中には、色々な情報が渦巻いています。
その中から結論を定めて、冒頭から結論までの全体のイメージができれば、細部をどう構築するのか。
情報の設計がしやすくなります。
もし結論ではなく、「どのようなネタを盛り込むか」に意識が傾くと、「あれもこれも入れたい」となり、構造がまとまりづらくなります。
このように結論は設計の柱となりますが、他にも・・・
- ・途中の道筋の作り方
- ・話の深め方
こうした点も、話の設計が影響します。
映画などでも、「最後のセリフ」がどんな印象になるかは、「途中をどのように描くか」も大事なのです。
「ことばの時間」の講座では、以上のような情報構築の技を十分にトレーニングして頂けます。
「上級者の技だな」「難しそう」と最初は感じる人もいますが、これは筋トレと同じです。
私自身、原稿作りに以前はとても苦労して、時間が掛かっていました。
しかし、トレーニングすることで、話を早く作ることが習慣化しました
ぜひ、情報の扱い方が変わる技法を楽しみつつ学んでみてください。