更新日:2019年10月8日|公開日:2019年4月26日
心当たりはありますか?

他人にアドバイスをしたがる

他人とのやり方の違いにストレスを感じる

他人に干渉されやすい

心理的な自他の線引きを、境界線(バウンダリー)と呼びます。

例えば「自宅」と「他人の家」に境界がなければ、他人の敷地まで掃除する人がいるかもしれません。

そんな「境界越え(=バウンダリーオーバー)」は、人間関係の中で起こりがちです。

・他人に何かを教えたがる

・余計な問題に首を突っ込む

・子どもを心理的に支配下におく

境界線を越えてしまう原因はいくつか考えられます。

例えば、自分自身の心の声を拡大視してしまう(頭を一杯にする)ケース。

頭が一杯なので、相手が何を考えているのかを、感じとる余地を失います。
(他人の気持ちが分からなくなります)

そして、正しいと思うことに従って余計なことを言う。相手に過干渉になる。

これは結果として、相手の成長を止めることもあります。

例えば、子どもはたくさんの失敗をして、自分で試行錯誤しながら、成功する方法を見つけ出します。

このとき、(危険な行為をのぞき)失敗を「受けとめる気持ち」があれば、相手を見守ることができます。

だけど、境界線を越える人は、この「受けとめる」という器量が狭いようです。

また、境界線がなく、無意識に相手との一体感を求めていることがあります。

その場合、自分と違うやり方にストレスを感じます。

自分と同じようなやり方に対しては、安心感を覚えます。

保険業界で活躍する川田修さんは以下のように著書で述べています。

あまりにベッタリした人間関係になると、その人の考え方や意見に寄り添ってしまうから、必要以上に「私と一緒だ!」と思ったり、「違う!」と反発したりと、イエス・ノーがハッキリ出てしまう。

そうではなく、「ここの部分はたしかにそうだな」と思うものだけを汲み入れる。社内に限ったことではなく、それが人とうまくやっていくコツだと思います。

出典:『「営業の仕事」についてきれいごと抜きでお話しします』川田 修/著(三笠書房)

境界線を見失うと、相手にストレスを与えるだけでなく、自らの気分の浮き沈みにも関わります。相手との距離感は大切です。

なお、境界線を越えると、相手も境界を見失い、侵入してくることがあります。

「なぜあの人は、自分に執着するのだろう」と不思議に思っている人は、相手との境界線を自分から越えて関わっているケースも多いものです。

日本のことわざで「親しき中にも礼儀あり」と言いますが、人間関係において、親密になるほどに距離感を見つめることはお勧めです。


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この記事について

【執筆者】古垣博康
【略歴】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト運営に携わりながら、NPOの話し方教室で講師を5年間担当。
現在は話し方のプロアドバイザーとして、話し方のお悩みに役立つレッスンを開催しています。
産業カウンセラー、認知行動心理士(認知行動療法カウンセラー)。家族は妻と子、猫2匹。
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