スピーチやプレゼン、講師などすることが決まったとき。
何を話せばいいのか。
そもそも自分にできるのか。
どう進めるとよいのか。
こうした不安が頭に漂います。
これは、仕事上の課題解決と、どこか似ています。
目の前に課題があって、解決しなくてはならない。
道筋が見えないうちは漠然として、心の負荷も高め。
しかし、道筋が見つかれば、心が晴れた状態になっていく。
解決すれば、さらに肩の荷も下ろせる。
ただし、取り掛かる方法を知らないと、余計に肩の荷は重くなりがち。
そのため、話の準備術を知っておくことはおすすめです。
話の準備術
大まかに分けて、三つの作業があります。
1.情報収集(頭の外と内)
簡単に言えば、話すためのネタ集め。
例えば、データや事例を集める。これは、頭の外から情報を探すこと。
一方で、頭の内側の情報収集は、エピソードや思考を挙げていくこと。
これらは、最初こそ大変ですが、慣れると楽に準備ができます。
2.情報整理
話す内容を選別する作業です。
まず、情報を構築する前に、大まかな情報整理を行います。
また、情報を構築しながら、情報整理をすることも多いです。
とくに難しいのが、「情報の引き算」です。
話すことが苦手な人や、まとまるのが遅い人の多くが、情報の足し算をやり続けます。
足し算ばかりして、話す際に自分が一杯一杯になると、緊張感のコントロールまで難しくなることもあります。
3.情報構築
情報の構築は、構成法などを意識しながら、話を作り上げること。
話の設計感があると、自分も話しやすく、相手も聞きやすい内容に仕上げられます。
ただ構成法を使えばうまくいく訳ではありません。
聞き手の心理にも配慮しつつ、適切に情報を構築する技術が必要です。
お悩みには適切な手当も
もし、準備の段階から「失敗したらどうしよう」「恥をかきたくない」という思いが強すぎるなら、原因に応じたトレーニングや、カウンセリングが必要なこともあります。
当会では、人前で話すことについて、技術と心理、それぞれのコツを学べる場をご用意しています。
レッスンではスピーチなどの課題もあります。それは、まさに苦手と向き合う仮想訓練。
課題の発表前に、「何を話せば良いか」「自分に話せるか」そんな心のモヤモヤと向き合う。だんだんと見通しがつくと、頭がクリアな状態になる。そして、無事に話せる。
これが、「自分には話せる」という、心の自信や安心感につながります。