更新日:2022年9月12日|公開日:2022年5月13日
こんな自覚はありますか?

・会議などで、考えながら話すのが大変。準備すれば、まだ話しやすい。

・プレッシャーがあると、言葉を噛むなど発話が不安定になりやすい

・新しい環境に馴染むときに、不器用で苦労することが多い

人が話すとき、脳ではさまざまな作業が行われています。

例えば、「内容を検討」「適切な言葉を選ぶ」「発話のコントロール」「緊張感の制御」など。
しかも、知らず知らず、マルチタスクと言われるような、並行作業になっていることが多いのです。

重要な場での発言なら、「プレッシャーを制御」「言葉を選ぶ」「発話する」といった作業を並行して行います。

もともと、マルチタスクが不得意な人は、余計にこうした作業で苦労されます。

その結果、脳の処理が追いつかずに、発話がうまくできない、あるいは内容をよく検討できない話が支離滅裂になりやすい…、そうした何らかのパフォーマンスが崩れてしまいやすいのです。

対策として、有効なのは、「型」を学ぶこと。

例えば、頭の中の情報を点検して、意見をまとめる技術(情報整理)。

また、話の道筋を構築する技術(情報構築)。

そうした方法の「型」を習得しておくと、「内容検討」や「言葉選び」といった作業を、効率的に素早く進めることができます。

結果的に、脳の余力ができて、発話なども安定しやすいのです。
緊張感の制御ができて、心の余裕をもって話せる人も多いです。

とくに、「初めてのことに戸惑いやすい人」は、最初はご自身の不器用さに悩まれがち。
しかし、型を学ばれると能力を発揮しやすくなって、楽になる方が多いと感じます。
(これは、話し方だけでなく、仕事面にも通じます)

当会では、「人前で話す」「説明」「会話」において、10年以上の研究を元にした、様々な型をご紹介しています。

ぜひ、自分の力を発揮しやすくするため、学びを深めてみてください。

補足

実は、講師である私自身も、もともとは不器用で初めてのことに苦労したタイプです。

型を研究することで、即興のスピーチ会議でのディスカッションに楽に参加できるようになりました。もともとは引っ込み思案でしたが、今は仕切る側にまわりたいタイプです。

学びの効果を味わえるのが、話し方の勉強の面白さだと感じます。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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