そもそも、人前で話すことに慣れていない人や、そうした場面を避けてきた人にとって、スピーチやプレゼンテーションは「非日常の時間」。
しかし、スピーチを学ぶことで、人前で話すための「スピーチ脳」が自分に備わったような感覚が生まれます。
「話の構築」や「緊張感の制御」ができて、人前でどこか安心感さえ覚えながら話せるのです。
実際に教室でスピーチを学んで得られることを、まとめました。
そもそもスピーチとは

事実を整理して伝えるだけなら「報告」。
そこに自分のメッセージ(考え、感じたこと)を加えると、スピーチとしての聞きごたえが生まれます。
「事実 + メッセージ」
こうした伝え方は、「会議の発言」「プレゼンテーション」「講演」などにも幅広く生かせて役立ちます。
事実(エビデンス)を踏まえながら、自分の意見を伝える。
そんなふうに筋道立てて語れると、話に説得力が備わります。
スピーチを学ぶことで得られる、人前で話すチカラの基本です。
緊張感の中で、話すことに慣れていける

スピーチを学ぶと、さまざまな聴衆を前にして話します。
3,000人以上の人を教室で見てきましたが、トレーニングすると多くの人が「意外に、私は話せるんだな」と感じます。
「自己効力感」とも言いますが、自分の話が通用することを体験できるのです。
また、人によっては、
・自分の話は面白くない(人に聞かせる価値がない)
・自分はうまく伝えられない
そんな考え方が、知らず知らず根付いていることがあります。
こうした考え方によって行動を抑制してしまう点が、認知行動療法では重視されます。
トレーニングする中で「自分の話は聞いてもらえる」といった考えが脳に染みついていくと、人前で話すことが楽しくなります。
それが、「スピーチ脳」と呼べる状態なのです。
人前に立つ抵抗が薄くなり、むしろ話すことの喜びすら生まれます。
もし、あがりが激しい場合は、個別のカウンセリングから始めるのがお勧めです。
段階を踏みながら、大勢の前で話すことに慣れていけます。
「話すための言葉」が身に付く

「話すこと」は、「書くこと」ほど情報を詰め込むことはできません。
情報を詰め込むと、聞き手のアタマが一杯になって話についていけなくなります。
また、話し言葉として、聞きやすい単語の選択も必要です。
スピーチを学ぶと、話し言葉が馴染んできて、相手が理解しやすい伝え方が身につきます。
情報整理ができる

スピーチでは、人に分かりやすく伝えるために、「頭の情報整理」を訓練できます。
話す前によく考え、「本当に言いたい事」を探すことや、話を記憶から引き出して編集すること。
スピーチを意識的に作るほどに、そうした訓練ができます。
教室の受講者からは、普段から「相手に話が伝わりやすくなった」「とっさに話を構築できるようになった」という感想をよく頂きます。
しかも情報整理は「書くこと」や「問題を解決するための論理的思考」にも役立つ、大事な技術です。
トレーニングしておくと、様々なビジネスシーンで役立ちます。
考えを成長させられる

教室のスピーチでは、基本的に自分の体験談を元にすることを推奨しています。
Webや本、テレビの情報をスピーチにすると、誰かが編集した情報をそのまま利用していることになりがちです。
そのため、「借り物の言葉」を使っている印象や「他人のフンドシを借りて相撲をとっている」ような印象を聴衆に与えることがあります。
また、すでに情報整理がされているため、メッセージを構築する訓練としては不十分です。
生活者の視点で、日常の出来事から自分なりのメッセージを生み出す訓練をすると、自分の頭で考えるチカラが養われます。
最初は「難しい」と感じる人でも、教室で他の参加者の話を聞くうちに、簡単にメッセージを構築できるようになります。
より深く学ぶために
「緊張感に慣れる」「人前での話に慣れる」ということを目指すなら、話し方教室に参加するだけでも、もちろん効果があります。
ただ、自分に変化を起こしたい場合は、負荷をかけて学ぶと、得るものは大きくなります。
教室には、さまざまなステップに合わせたレッスンがありますので、ご自身に合わせてご利用ください。
スピーチの基礎や情報整理の奥深さを学べる
速習!人前での話し方 基礎講座
基礎を学んだ人向け 場数を踏みながら技術を高める
人前での話し方 中級レッスン
話し方の継続トレーニング
みんなのとーくクラブ
経営者、専門家、管理職向け
人前力が変わる スピーチ個別レッスン
欧米では、人前で話すプログラムが教育の中に組み込まれるなど、ごく自然に聴衆の前で話す練習ができます。
日本でも、そうした取り組みが始まりつつあり、これからの若い世代は、人前で話すことの苦手意識は、変わってくるかもしれません。
時代の変化に負けぬよう、話すチカラを磨いてみてください。
