更新日:2022年8月30日|公開日:2022年2月3日

「原稿の進み具合が、天と地ほど変わる」

それが、「話を設計する技術」を知った人の実感です。

慣れないうちは、

  • ・自己流で書き進めて、何度も考え直す。
  • ・時間をかけて、やっと全体がまとまる。

こうした、霧の中を手探りで進むような原稿づくりになりがちです。

実は「話を設計する技術」が分かると、何をどう配置すればよいかが分かって短時間で描けます。

例えば、話の冒頭は、情報の方向性に影響力を持ちます。

聴衆はここを聞いて話の展開を想像します。そのため、全体像を示す構造が適しています。

ちなみに、そこで何を語るかが重要です。

例)私は営業の仕事に5年間、商品企画に8年間、関わってきました。

よく経歴から始まる話はありますが、これだと経歴そのものを「報告」する印象の全体像になります。

実は、原稿を書く人自身、このまま書き進めても、なぜか、自分のメッセージや所感をいれづらい。事実の報告だけで終わってしまう。そうした原稿になりやすいのです。

話は、どのようなフレーム(枠組み、構造)を準備したかで、全体のまとまりが決まってしまう点があります。

アレンジ例

今日は、私が仕事を通して学んだ、ビジネスのコツをお話しします。

これなら、職歴の話だけでなく、そこから得たビジネスのコツまでを、描きやすくなります。

このような細部の設計もあれば、もっと根本から情報を設計する技術もあります。

例えば、全体のまとまりを生むために重要なのは、そもそも「話の結論」を精査することです。

頭の中には、色々な情報が渦巻いています。

その中から結論を定めて、冒頭から結論までの全体のイメージができれば、細部をどう構築するのか。

情報の設計がしやすくなります。

もし結論ではなく、「どのようなネタを盛り込むか」に意識が傾くと、「あれもこれも入れたい」となり、構造がまとまりづらくなります。

このように結論は設計の柱となりますが、他にも・・・

  • ・途中の道筋の作り方
  • ・話の深め方

こうした点も、話の設計が影響します。

映画などでも、「最後のセリフ」がどんな印象になるかは、「途中をどのように描くか」も大事なのです。

「ことばの時間」の講座では、以上のような情報構築の技を十分にトレーニングして頂けます。

上級者の技だな」「難しそう」と最初は感じる人もいますが、これは筋トレと同じです。

私自身、原稿作りに以前はとても苦労して、時間が掛かっていました。

しかし、トレーニングすることで、話を早く作ることが習慣化しました

ぜひ、情報の扱い方が変わる技法を楽しみつつ学んでみてください。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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