更新日:2025年10月30日|公開日:2023年5月27日
こんな悩みはありますか
・言葉が伝わっていないと、感じることがある
・どのように伝えたら良いか迷うことがある
・専門的な話をする際に、伝わりづらい

今回は、とくに「仕事」や「学び」などの「専門性のある話」が伝わりづらい原因と対処法を紹介します。

講師の顔写真

古垣講師

自分では「うまく伝えたつもり」でも、あまり理解されていないこともあります。

「仕事」や「学び」の話が伝わりづらくなる原因

仕事も学びも、その世界を理解できた人は、専門的な言葉や文脈に沿って物事を考えることがあります

ただ、それゆえに、「専門外の人に向けた話」をする際に、情報を翻訳する難しさが生まれがちです。

例えば、以下の状況では、専門性の差が現れやすいです。


  • 「仕事を後輩に教える」
  • 「専門的な情報を組織外に伝える」
  • 「専門性に基づいて、講師役を務める」
  • 「他分野の人たちと協働する機会がある」

この場合に、より他人に伝える難しさを味わうことがあります。

専門性のある人同士の会話には慣れていても、そうではない人に向けた話は、伝える技術が必要になるのです。

私の場合も、番組制作のため、取材するほどに、特定の分野に精通できる。

ただ、それを一般の人に向け、どう伝えると理解されるのか

何度か壁にぶつかりながら、伝え方を考え直してきました。

講座でもそのスキルはご紹介していますが、そのポイントを次項で少しご紹介します。

言葉をわかりやすく置き換える

そもそも専門的な分野では、土台となる知識の上に、応用的な手法や概念が成立します。

「声を上手に出す方法」を例を出すなら、土台として、

  • 「呼吸法」
  • 「声帯の使い方」
  • 「口腔や舌の上手な使い方」

など、様々な知識の上に、応用が存在するわけです。

専門的な情報を伝えるには、その土台的な知識の一つ一つを、自分の言葉に置き換えながら、理解し直すこと。

例えば上記の「呼吸法」について自分の言葉で表現するなら、以下のようになります。

自分の言葉で知識を置き換えた例
腹式呼吸とは、お腹が膨らむくらい、肺の奥深くまで息を取り込むこと。このとき「横隔膜」という肺の下の膜が下がり、お腹の脂肪を押し出す。そのため、お腹が膨らんだように見える。

このように、言葉や文脈を、自分なりの言い回しにまずは置き換える

専門性の高い、正確な表現は大事ですが、いったん、自分なりに言葉を分かりやすく翻訳してみるのです。

そうやって、知識体系の一つ一つを、自分の言葉で表現する準備をします。

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古垣講師

これは、自分の学びも深まる、「一石二鳥」の情報整理の機会です。

さらに、実際に伝える際は、聞く人に合わせた伝え方にも配慮します。

人前で話す言葉が少しでも伝わりづらいと、その後の聴衆の話の理解を妨げます。

そのため、聞く人の理解度に応じて、どのような伝え方なら、一瞬で理解されるか

言葉選びや、具体例などを、どのように受け取ってもらえるか、様々に検証しながら話を作ります。

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古垣講師

できれば、他人に厳しく批評してもらうと、自分の盲点にも気づきやすいです。

当会でも、こうしたスキルを磨ける講座があります。
興味がある方は、に「分かりやすく情報を伝える技術」を、学んでみてください。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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