| こんな悩みはありますか |
|---|
| ・言葉が伝わっていないと、感じることがある |
| ・どのように伝えたら良いか迷うことがある |
| ・専門的な話をする際に、伝わりづらい |
今回は、とくに「仕事」や「学び」などの「専門性のある話」が伝わりづらい原因と対処法を紹介します。

古垣講師
自分では「うまく伝えたつもり」でも、あまり理解されていないこともあります。
「仕事」や「学び」の話が伝わりづらくなる原因
仕事も学びも、その世界を理解できた人は、専門的な言葉や文脈に沿って物事を考えることがあります。
ただ、それゆえに、「専門外の人に向けた話」をする際に、情報を翻訳する難しさが生まれがちです。
例えば、以下の状況では、専門性の差が現れやすいです。
- 「仕事を後輩に教える」
- 「専門的な情報を組織外に伝える」
- 「専門性に基づいて、講師役を務める」
- 「他分野の人たちと協働する機会がある」
この場合に、より他人に伝える難しさを味わうことがあります。
専門性のある人同士の会話には慣れていても、そうではない人に向けた話は、伝える技術が必要になるのです。
私の場合も、番組制作のため、取材するほどに、特定の分野に精通できる。
ただ、それを一般の人に向け、どう伝えると理解されるのか。
何度か壁にぶつかりながら、伝え方を考え直してきました。
講座でもそのスキルはご紹介していますが、そのポイントを次項で少しご紹介します。
言葉をわかりやすく置き換える
そもそも専門的な分野では、土台となる知識の上に、応用的な手法や概念が成立します。
「声を上手に出す方法」を例を出すなら、土台として、
- 「呼吸法」
- 「声帯の使い方」
- 「口腔や舌の上手な使い方」
など、様々な知識の上に、応用が存在するわけです。
専門的な情報を伝えるには、その土台的な知識の一つ一つを、自分の言葉に置き換えながら、理解し直すこと。
例えば上記の「呼吸法」について自分の言葉で表現するなら、以下のようになります。
| 自分の言葉で知識を置き換えた例 |
|---|
| 腹式呼吸とは、お腹が膨らむくらい、肺の奥深くまで息を取り込むこと。このとき「横隔膜」という肺の下の膜が下がり、お腹の脂肪を押し出す。そのため、お腹が膨らんだように見える。 |
このように、言葉や文脈を、自分なりの言い回しにまずは置き換える。
専門性の高い、正確な表現は大事ですが、いったん、自分なりに言葉を分かりやすく翻訳してみるのです。
そうやって、知識体系の一つ一つを、自分の言葉で表現する準備をします。

古垣講師
これは、自分の学びも深まる、「一石二鳥」の情報整理の機会です。
さらに、実際に伝える際は、聞く人に合わせた伝え方にも配慮します。
人前で話す言葉が少しでも伝わりづらいと、その後の聴衆の話の理解を妨げます。
そのため、聞く人の理解度に応じて、どのような伝え方なら、一瞬で理解されるか。
言葉選びや、具体例などを、どのように受け取ってもらえるか、様々に検証しながら話を作ります。

古垣講師
できれば、他人に厳しく批評してもらうと、自分の盲点にも気づきやすいです。
当会でも、こうしたスキルを磨ける講座があります。
興味がある方は、に「分かりやすく情報を伝える技術」を、学んでみてください。
人前での話し方講座
説明力を磨く 個別レッスン(全4回)
経営者、専門家、管理職向けスピーチ個別レッスン(全6回)
人前での話し方 事前リハーサル(本番対策)



【執筆者】古垣博康


