レジリエンス(Resilience)とは「回復力」「復元力」「弾力性」などと訳されます。
ときに、ストレスに対応できる「しなやかな心の強さ」を表します。
話の苦手な人に見かけるのは、過去の失敗などが原因で、苦手な場面で本来の対応力を失っていること。
私はもともと吃音と、緊張時に声の震えがありました。
社会人になってしばらくは、気に留めないようにしていましたが、
だんだんと人前で話す機会と責任が増すにつれ、自分のできないことが露呈します。
やがて苦手なことに意識が集中していった結果…
- ・会議で発言をしても声が震えて、周囲が言葉を聞き取れない。
- ・吃音が激しく、電話で自分の名前さえきちんと発音できない。
ほかに本来はできていたことも調子を崩しました。
今考えてみると、心が弾力性を失って、へこんだまま元に戻れない状態だったのだと感じます。
私は教室に足を運んで、話し方や発声を学び始めました。
最初は苦労しましたが、基本を教わりながら、
- ・一音一音、丁寧に話す。
- ・考える速さで話すのではなく、話すためのほどよい速さを作り上げていく。
そんな技術面の試行錯誤を自分で続けました。
だんだんと声の震えは落ち着き、吃音も気にならない程度まで改善できました。
同時に、心理面でも大きく変わりました。
教室の課題に挑むうちに、緊張感や苦手を意識するよりも、頭の余力を「どうしたらよいか」に割くことができるようになります。
苦手な事でも、課題への「対応」に意識を向け続けることで、
ストレスに負けないで行動する力強さが身についていけました。
話し方教室ではアドバイスも受けられますが、
そうして課題に対応すること自体、大事なトレーニングです。
焦らずとも、話し方を学ぶ人はそれだけで一歩を踏み出している皆さんです。
ご自分の課題への対応力をじっくりと上げていってください。
苦手な場面でも落ち込まずに、ご自身の力を発揮しやすくなります
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