更新日:2022年5月27日|公開日:2022年1月29日

話す自信は、どうすれば育つのか。

例えば、話し方の本を読んだ人から、「やはり成功体験があれば、自信がつくのでしょうか」と、よく質問を頂きます。
確かに、「自分は人前で話すなんて無理!」と考えていた人が、突然、研修講師などの役を任される。

必死に準備して、無事に終わる。

そのことで、「自分も、人前で話せるじゃないか」と、自己認知が変わっていく。

このように「自分にはできない」という呪いを解くためには、成功体験は通る道です。

ただし、これは自分の「できることの幅が広がった」ということ。
再び人前に立てば、自信を失うようなこともありえます。

私はレッスンで3,000人以上のケースを拝見してきましたが、成功体験は通る道ですが、それだけでは安定的な自信には繋がらない人も多いと感じます。

そもそも肝心な点ですが、「結果」に頼る自信は崩れやすいという面があります。

例えば、成功や賞賛を経験すると、良い気分でテンションが高まります。

ただ、次の試練が来たときに、再び危機感をもったり、結果への不安が高まることも。

とくに、完璧主義や、人の期待に応えたい人は、知らず知らず、結果を気にしてしまう面があるようです。

では、自信を育てるにはどうしたらよいのか。

例えば、物事に取り組む際は、結果ではなく、「途中の景色を楽しむ」という方法があります。

人前で話すなら、相手に伝わるように、一つ一つの言葉を深く考察する。

組織で働くなら、周囲とコミュニケーションを取りながら、うまく集団のチカラを高める。

目的も大事ですが、途中の過程を充実させながら、物事に取り組む。

そんな風に、結果以外の軸(基軸、基準)を自分で持ってみること。 これが安定的に自信を育てる一つの方法です。

「手段を強化するだけで良いのか」「目的を作ることが必要では?」というご意見はごもっともです。

ただ、目的に向けて「適切な手段」を設定して、途中の景色を楽しむこと。これが、自信の構築に貢献します。

教室のレッスンでも、そのサポートを行っています。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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