更新日:2026年1月29日|公開日:2018年6月21日

“話が相手に伝わりづらい”

“職場でアイデアを述べても、採用されづらい”

こんなときは、他人から客観的な意見をもらえると、軌道を修正しやすくなります。

ただ、そんなに都合よく、アドバイスをくれる人が側にいないことも・・・。

話し方を自らの力で変えていくには、客観視するチカラが必要です。

今回は、話を客観視するために、役立つ方法をご紹介します。


距離をおくために必要な「外在化」

自分の話を客観視するためのツール

認知行動療法「外在化」と言う言葉があります。
「考え」「感情」「体の症状」などを、書き出して客観視する作業のことです。

話し方も同じで、まずは話す内容を書き出すことで、客観視がしやすくなります。
使うのは、紙でもデジタルツールでも構いません。

【客観視するポイント】
・相手が理解しやすい言葉づかいか
・情報量はちょうどよいか
・主観に偏った発表になっていないか
(事実の確認はできているか)

普段から原稿化する人には当然のことですが、意外と原稿を作らずに話す人も多く、話す内容を客観視できていないことがあります。


さらにアイデアを客観視するためのコツ

モヤモヤして話がまとまらないとき

話のアイデアを書き出してみても、なんだか思考がモヤモヤしたままで、まとまらないことがあります。

モヤモヤと言うのは悪いことではなく、客観視する過程で味わうものです。
そんな状態から抜け出るには、原稿からいったん意識を離すこと。

少しの時間でも、意識を別のことに向けて頭をクールダウンした方が、アイデアの整理や、客観視をしやすいです。

昔から親しまれている、「三上」という言葉があります。


「余、平生作る所の文章、多くは三上に在り。乃ち馬上・枕上・厠上なり」

(~欧陽脩「帰田録」~)


文章を生み出すのに適した場面は、「馬に乗っているとき(移動中)」「寝床に入っているとき」「トイレに入っているとき」とのことで、現代人でも共感できる人が多いようです。

考えを書き出したばかりの原稿は、まだ主観が渦巻いているような状況です。
そこから意識を離すと、聞き手が分かりやすい話の整理法や、表現方法が見つかることがあります。

以上のように、原稿からいったん意識を離すのが、より客観視するための方法です。

時間をかけて話を完成できない場合

時間をかけて推敲すると、話の矛盾点などがなんとなく見えてきて、話が完成に至らないことがあります。

そんなときは、上手に余計な情報をカットできると、話が成立することが多いです。

また、途中までしか完成しなかった話は、ストックにまわしておいても良いでしょう。
数ヶ月や数年後かもしれませんが、いろいろな考えが熟成して話すための素材が育ってくると、途中までつくっていた話が完成することがあります。


メモが難しい状況なら

「三上」とは言っても…就寝時に良いアイデアを思いついても、なかなかメモをすることが難しいものです。
そんなときは、音声で記録しておくことがオススメです。
携帯電話や録音可能な機器を利用されるのもよいでしょう。


練習をつむうちに、原稿と距離をおいて客観視する感覚が身についてきます。

また、客観視の最後の仕上げは、実際に話してみて、相手の反応を知ることなので、お忘れなく。

教室のスピーチ学習では、こんなことを自然と繰り返すようになって、話を客観視するチカラが身についていきます。


当会の電子書籍・無料プレゼント

電子書籍の表紙画像

「考えて話せない」「人前で緊張する」などの「話す悩み」に対する適切な学び方を、論理的に解説。当会の推奨講座も掲載した一冊です。当会のメール配信(無料)に登録後、ダウンロードできます。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
講師詳細  話し方オンラインレッスン開催

ことばの時間通信(無料メルマガ)

「話し方ノウハウ」&「講座情報」週1回配信
※登録解除はいつでも可能です
記事大分類から探す
タグから記事を探す

講座ページアクセス順位
  1. 人前での話し方講座
  2. あがり症改善の個別レッスン
  3. 説明力を磨く 個別レッスン
  4. 会話力を伸ばす 個別レッスン
  5. 経営者・専門家向けスピーチレッスン