人前で話す機会が控えていて、推敲で行き詰まることはないでしょうか。
・準備するうちに話の面白味が消えてしまう
・アイデアが膨らまなくなる
・知識が足りず、描きにくい
私の場合は、基本的に2本の話を並行してつくる「ダブル推敲」で乗り切ります。
話をするのは、そのうちの1本ですが、それでも2本分をつくります。
「そんな無駄なことはできない」と感じる人もいるかもしれません。
しかし、本番が控えているときは、火事場の馬鹿力が出るので、案外、多くの人がやっているのでは?と思うのですが。
ダブル推敲には、以下のようなメリットがあります。
推敲に勢いが生まれる
ゆったり過ごすよりも、忙しく何かに取り組んでいるときに、脳がよく働いていると感じることはないでしょうか。
話をつくるときも、2本分の推敲に取り組むと、自然と、脳の出力が上がって話をつくることに勢いが生まれるのです。
私も自分にエンジンをかけるために、無意識のうちにダブル推敲を始めていることが良くあります。
スランプに陥りにくくなる
とくに怖いのが、途中で行き詰まったときに、思考が停滞すること。
タイヤが溝にはまるように、いったん思考が立ち止まると、抜け出しにくくなることがあります。
(作家がスランプと呼ばれる状態も、こんな感じかもしれません)
2本を同時につくっていると、1本が停滞しても、もう1本が案外カンタンに仕上がることも。
また、別の原稿を書く間に、思考回路のバイパス(迂回路)ができて、行き詰まった原稿が先に進むことがあります。
前項に書いた、出力が上がっていることと関係しているかもしれません。
頭の整理がしやすい
最初は一つの案でも、情報を整理するうちに、2本の話に分類できることがあります。
その場合、机が2倍に広がったような感覚で、作業がはかどります。
しかも、2本とも仕上がった時は、話のストックが増えるので嬉しいものです。
もちろん、本番ではどちらか1本を話すのですが、2本分を作ったエネルギーは、話し手の内側に宿ってプレッシャーに負けにくくなります。
まとめ
今回、ご紹介したメリットは以下です。
・推敲に勢いが生まれる
・スランプに陥りにくい
・頭の整理がしやすい
また、作成に行き詰まってから別の話を作るよりも、最初から2本を同時に作っておく方がリスクが少ないとも考えています。
全ての人にオススメというわけではありませんが、筆が進みにくいときのご参考まで。
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