更新日:2019年10月8日|公開日:2018年6月28日

大勢の前で話してみて、こんな状況になることはないでしょうか。

・浅い話で終わってしまって、自分でも物足りなさを感じる
・情報を整理できず、何を言いたいのかあまり伝わっていない

実は「話の引き算ができること」と「印象深いメッセージをつくれること」には、密接な関係があります。

心がけたいのは、以下のポイントです。

・メインのメッセージを1種類に絞る

・体験から、結局何を言いたいのかを考える

文例を見てみましょう。

文例A
評判のカフェに行ってきました。
店内はおしゃれなソファー席が多く、ゆっくりと時間を過ごすことができました。
コーヒーもとても美味しかったです。事前に口コミをしっかり調べていたのですが、予想を裏切るほど香りがよくて奥深い味わいで、驚きました。
雰囲気よし、味よしのお店に巡り合えた体験でした。

文例Aは、出来事の羅列になっていて、メッセージ性が薄い印象です。

それぞれの要素に着目すると、話を深掘りできます。

【1】「おしゃれなソファー席でくつろげた」→「飲食店は味だけでなく、どんな時間を過ごせるかも大事」

【2】「予想を裏切るほどコーヒーが美味しかった」→「実際に足を運んでみることは大事」

例えば、【2】で話を展開してみます。

文例B
評判のカフェに行ってきました。
とにかくコーヒーが美味しくて、驚きました。
事前に口コミを調べていたのですが、予想を裏切るほど香りがよくて奥深い味わいだったんです。
コーヒーの余韻にひたりながら、実際に足を運んだからこそ出会えた味だな~と幸せに感じていました。
今の世の中は情報があふれているので、情報を調べたら何かを知った気持ちになることもあるかもしれません。
でも、企業や人の努力は私たちの予想の先を行っていることがあるのかもしれない、そんな風に今回のことで学びました。
実際に足を運んでみることは大事だな、と感じた話をしました。

文例Bのように体験談の中の一要素に着目すると、出来事の報告ではなく、メッセージ性のある話をしやすくなります。

多くの人がやりがちなのは、体験談が混沌としていて、いろいろな情報を含んでいること。その結果として、自分が本当に伝えたいこと良いメッセージ見つけ出せていないことです。

原石を削ることで宝石になるように、余計な要素をまずは削ってみましょう。

その上で、「体験から結局何を言いたいのか」を考えると、深みのあるメッセージを発見しやすくなります。

この訓練をしていると、自分が普段は無意識に感じていることも、言語化しやすくなります。

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この記事について

【執筆者】古垣博康
【略歴】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト運営に携わりながら、話し方教室で講師を5年間担当。
現在は話し方のプロアドバイザーとして、レッスンやカウンセリングを開催。
産業カウンセラー、認知行動心理士(認知行動療法カウンセラー)。家族は妻と子、猫2匹。
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