「話が長い気がする」
「この話は頭が一杯になりやすい」
「結局、何を言いたかったの?」
自分が他人の話を聞く場合は、こんな風に批評もできます。
しかし、自分の話を振り返る時は、感度が鈍ります。
・最後まで疲れずに聞ける
・理解のしやすさ
そんな条件を満たした話を用意することが、いかに難しいことか。
訓練しないうちは、「話が伝わっているのではなく、相手が頑張って理解し、最後まで付き合ってくれる」という状態が多いのです。
これは、話だけでなく、書くことも同様です。
私が編集者と一緒に仕事をした際に、自分が書いた文章を見てもらうと「これは、途中から読みたくないね(読み疲れるね)」と言ってもらったことがあります。
私はそれまで書くことに自信があり、組織内外で、ある程度の評価を頂いていました。
しかし、「相手がラクに理解できる」という伝達をするだけの、批評力が根本的に欠けていたのですよね。
情報の引き算が足りず、読み手のアタマが一杯になる原稿だったのです。
そんな状態を変えるのが、情報を客観視する感覚をもつこと。
良い方策を2つご紹介します。
話を録音して聞く
自分の料理の出来を知るには、味わってみること。
話の場合は、自分の話を録音するなどして、あとから聞いてみる。
すると、「情報量が適切か」「理解しやすい内容か」を、聞き手の気分になって感じやすくなります。
「なんとなく長いな」「この辺りでアタマが疲れる」そんな感想を持てたら十分です。それが、伝え方を見直す足場となります。
なお、録音した直後は「客観的な評価」が難しいので、避けましょう。
録音したら少し時間を置くことで、より客観的な評価をしやすくなります。
他人のやり方を参考に
例えば、「他人の作った美味しい料理」を食べると、「自分の作る料理」との違いが分かりやすいです。
できれば、スピーチや講演も、他人の話をしっかり観賞すること。
今は、リアルでもネットでも、そうした機会を得やすい時代です。
上手な伝え方を聞くと、「分かりやすい」「最後まで話が頭に入る」そんな感覚を味わえます。
そもそも耳から聞いた情報は、一時的な記憶領域に保管され、それから理解されます。
その仕組み上、「目で読む情報」よりも「受け取る人の頭が一杯になりやすい」性質があります。
そのため、情報をシンプルにまとめなければ、
・相手の印象に残りづらい
・ポイントが情報の中に埋もれて伝わらない
こうした事態にすぐに陥りやすいのです。
上手な話は、そうした点が手当された跡があります。
なお、話し方教室では、直接、講師からフィードバックを得られます。
客観的な助言を得ることで、情報を扱うスキルの現在地が分かり、その後のキャリアに生かして頂けます。
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