こんなお悩みはありますか? |
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・相手に分かりやすく伝えるのがニガテ |
・説明をしても微妙な反応になることも |
・プレゼンテーションで十分に伝わらない実感がある |
分かりやすく伝える力は、説明を始めとする、コミュニケーション全般に役立つ能力です。そのため、うまく伝えられないことは、普段のコミュニケーションや仕事にも影響することも。昇進、昇格などを目指す際に大きなお悩みとなることも、少なくありません。
今回のコラムで、うまく伝わりづらい代表的な理由と対策を解説します。
伝わりづらい代表的な理由
例えば、説明が上達するためには、以下の点検が必要です。
- ・相手に伝わる、言葉や説明文脈の選択
- ・何を中心に伝えるかの検討(説明の軸)
- ・情報の無駄を精査する(情報の要・不要の判断)
これらを、相手や話す内容に応じて、より細やかに調整すると伝わりやすくなります。
しかし、話すことが苦手な人は、ぼんやりとしか配慮できていないケースが多いのです。
なぜ、そうなるのか。以下の事例にヒントがあります。
Aさんの例 |
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Aさんは、職場の上司から「言葉が足りない」と指摘されたけど、自分の中では十分に行っているつもりです。実は、Aさんは「他人が何を分からないか、知りたいか」が、うまく掴めていません。だから、上司はその都度、「どこが分からなかったか」を指摘して、共有しています。 だけどAさんは自分の頭の中で、「私には理解できるので、相手にも伝わるのではないか」と感じてしまうようです。上司の指摘は理解して、次に生かしているつもりですが、しばしば似た指摘を受けます。 |
この事例のAさんは、知識や経験の異なる他者の感じ方を、自分の中でイメージ構築ができていない状態です。
自分の中では伝わるはず、という理解になる。
だから、相手が「分からない」というシグナルを出されても、細やかに、自分の話を点検することが難しい状態です。
程度の違いはありますが、非常に多いのが、このパターンなのです。
相手に必要な情報を読み解くために
細やかに、相手に必要な情報を読み解く(=相手がどのような反応を示すか、イメージ構築をする)。
それが、話し方を変えるためには、必要です。
細やかに読み解くポイント |
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・速く理解しようとしない(じっくり何度か考える) |
・忠告された点を思い出して、それを他人がどう感じるか、アドバイスに従った方法なら他人の反応はどう変わるかをイメージ。 |
例えば、他人のアドバイスには、本当に正直な反応が織り込まれている場合があります。
その芯を捉えた手応えがないなら、「相手の感じ方のイメージ構築」が、まだできていない状態です。
当会でも、相手に伝えるべき情報を検討する練習を行い、成果を出して頂いています。
分かりやすい伝え方を身につけるには、ご自分の説明の習慣に気づき、適切なフィードバックで、相手の感じ方をイメージ構築していくことが大切です。