公開日: 2019年11月2日
こんな場面で話せますか
・人前で即興でスピーチ
・会議で急に意見を求められる
・ユーモアのある発言をしあう場

「急に振られても話せない」「アドリブが苦手・・」という人は、一定数いらっしゃいます。

そもそも「話し慣れていないから」と考える人もいますが、具体的に原因を見つめると、よりスムーズな改善に繋がることが多いのです。

過去に3,000人以上の話し方を分析してきた経験を元に、タイプ別の対処法についてご紹介します。

目次
一杯一杯になりやすい
自由に発言ができない
話すためのエネルギー(話圧)が弱い
「柔軟なアレンジ」が苦手
まとめ

一杯一杯になりやすい

考えをスムーズに話せなくなっていませんか

「情報をスピーディーにまとめられず、アタマが一杯になる」「準備したら話せるんだけど・・」と感じるタイプです。

普段のスピーチ原稿などを見せて頂くと、確かに慎重に作り込んではあるのですが・・

プロの目線では不要な情報や、数字や経緯を具体的に語り過ぎている点が目立ちます。(真面目な人、心配性な人にも多い傾向です)

即興で話すためには、細部の説明よりも、「全体の文脈づくり」に意識を置いた方がうまくいきます。

そのため、話の組み立て方や、情報の引き算の仕方を一度見つめ直すことはお勧めです。

地道な方法ですが、話をつくるチカラが芯から身に付けば、即興で話すことはさほど苦労がありません。

もう一つ大事な点は、「即興話の性質」を理解することです。

即興話には、情報の軽さがあります。

原稿に書き起こしてみると、準備した話よりも少ない情報量だとわかります。
内容が浅く、練られていない話であることもしばしば。

でも聴衆からすれば、その場で考える臨場感が伝わってくるので、軽い話で十分。

「準備しなくては話せない」と感じている人は、じっくり推敲するモードで話を考え始めます。

即興ならではの軽みがなく、考えついた意見も、話が長かったり、入り組んでいて理解しづらかったりすることも。

練習できる場があれば、即興話に慣れることは処方箋の一つです。

「結局、慣れればいいのか」と思われるかもしれませんが、狙いとしては即興ならではの情報の軽さを体験していくこと。

練り過ぎない話で十分という感覚を掴むことです。

自由な発言ができないタイプ

自分の想いを自由に表現できていますか?

精神分析の口語訳と言われる「交流分析」では、子どもっぽい自由な心をFC(FreeChild)と表現します。創造性にも繋がる気質と言われます。

FC(Free Child)
積極的に自分の感情を表現する性質

・この性質が強すぎると、奔放で、自己中心的な印象に。

・この性質が弱いと、自分の感情を押さえがち。

FCの気質は、誰でも多かれ少なかれ持っているものです。

ただ、普段から生真面目でFCが低いと感じる人、もっと遊び心を高めたい人は、意識して変えていくのもよいでしょう。

FCのような気質は、行動を通して変えていくことが可能とされています。

趣味を自由に楽しむ時間をもつ笑うことを増やすなど、自由な時間、感情を表現する時間を意識してもつことで、FCは高まります。

FCの高まりは、人前での「ユーモアセンス」や「発言の推進力」にもなります。

反対に「普段は自由なタイプなのに、いざ人前に立つと話せない」という人は、前述の「一杯一杯になりやすいタイプ」を見つめてみましょう。

気質についての相談プログラム:

→あがり症カウンセリング

→メタ認知トレーニング

話すためのエネルギー(話圧)が弱い

自分の脳とカラダは目覚めていますか?

そもそも人前で発言するにあたり、脳とカラダのエンジンは掛かっているでしょうか。

言葉を思い出し、話を組み立て、発声するなど、話すためにはカラダを使います。

パフォーマンスの理論としてよく引用される「ヤーキーズ・ダットソンの法則」があります。

ヤーキーズ・ダットソンの法則

その法則では生理的覚醒(鼓動が早くなるなど)が中程度のときに、もっともパフォーマンスを発揮しやすいとされています。

普段、話す機会が少ない人は、そもそも自分のエンジンのかけ方を知らないことがあります。

事前に脳やカラダを目覚めさせるため、運動などしておくのもお勧めです。

「柔軟なアレンジ」が苦手

発想次第で、情報の伝え方はアレンジ自在

例えば会議で一つのプロジェクトについて意見を求められたとき。

柔軟に発想できる人は、誰もが思いつくような意見ではなく、アレンジを加えて、さまざまなアイデアを提案できます。

必要な能力としては、

・その場の課題や懸案をどのように捉えるか

・自分のアイデアをどのように広げるか

この2種類。いずれも、情報を柔軟にアレンジする力です。

アレンジ力を身につけるためには、発言する機会があれば、複数の意見を考えてみること。

教室では、一つのお題について複数のスピーチを考える練習をする人もいます。

まとめ

ご紹介したポイントをまとめてみます。

一杯一杯になりやすい→具体ではなく全体の文脈づくりを意識
自由に発言ができない→趣味の時間などを通してFCを高める
話すためのエネルギー(話圧)が弱い→脳とカラダの覚醒を促す運動などがお勧め
「柔軟なアレンジ」が苦手→複数の意見を考える

講師の古垣が、即興スピーチに挑戦した様子を動画で少しだけ・・・

講師が即興スピーチに挑戦する動画

このときは、「伊達眼鏡」と「ひな祭り」という2つのお題を聴衆の方から頂き、即興で一つの結論を決めて、3分ほどのスピーチをしました。

とくに情報整理の仕方(具体思考への偏りなど)を見つめ直すと、わりとスムーズに改善ができる人が多いです。

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この記事について

【執筆者】古垣博康
【略歴】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト運営に携わりながら、NPOの話し方教室で講師を5年間担当。
現在は話し方のプロアドバイザーとして、話し方のお悩みに役立つレッスンを開催しています。
産業カウンセラー、認知行動心理士(認知行動療法カウンセラー)。家族は妻と子、猫2匹。
→講師情報を詳しく

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