| こんな実感はありますか |
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・話す本番が控えていると、数日〜数週間前から気になってしまう ・出番が近づいてくると、意識しすぎてしまう ・昔、大勢の前で失敗したことが、頭から離れない |

古垣講師
こうした自覚がある場合、「不安なことを、ついつい意識してしまう」タイプのことがあります。
その場合、少し考えて頂きたいのは、「日常の悩み」なども、繰り返し考えてしまうことはないでしょうか。
実は、人前で話す場面ではなくとも、普段から自分の意識が不安に向きがちなことがあります。
なぜこうなるかというと、まず「危機を警戒する心」と結びつくから。
例えば「あの案件はどうなるか不安だから、対処を考えないと」という風に、危機を警戒するとその思いが心に居座ります。

古垣講師
危機が過ぎ去るまでは、意識が優先して対処しようとするので、頭から離れなくなります。
この危機を警戒する心を、緩めていく方法もあります。
実践すると、自分の危機感と冷静に向き合うことができます。
ただ、「そもそもなぜ、危機感を持つのか」をあと一歩、深く検討することもお勧めです。
以下の事例に沿って、ご紹介します。
| 事例 |
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Aさんは、会社外部に向けた説明会で、ひとりで話すことになりました。経験が浅く、出番が決まったときからずっとストレスが続いています。 本番を思い浮かべると、「まだ全然、準備が整っていない」「自分には大役すぎて、務まるだろうか」と、あれこれ悩みが始まります。 |
実は、話す機会に危機を感じるのは、「自分が危機に十分に対応できない」というジャッジ(判定)をすることが原因になることがあります。
上記の事例で言えば、「まだ全然、準備が整っていない」という自分の状態に対してのジャッジ。
また、「自分には大役すぎて、務まるだろうか」という点も、やはり自分自身へのジャッジをしています。

古垣講師
こうしたジャッジにより、「危機に対応できるだけのチカラが自分にない」という評価を、自分で固定化することがあります。
当会のメンタルワークでは、自分へのジャッジを止め、自分自身に安心感を与えるトレーニングをすることがあります。
自分が抱いた不安や恐れを、まずは「こういう気持ちもあるんだな」とあるがままに受け止めること。
さらに、心理療法では呼吸などに意識を移す方法を使って、悩みにとらわれた心を改善していきます。
また、「まだ準備が整っていない」と焦る気持ちは分かるのですが、「自分を認めて安心感を得る方法」をワークで実践していきます。

古垣講師
もともと、自分自身を認められず、安心感を自分で感じられない人も、とても多いです。
不安に向き合う際のストレスを、一人で抱え込み過ぎずに、一旦は心の荷を下ろすためにご利用頂けたらと思います。
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【執筆者】古垣博康