更新日:2024年2月25日|公開日:2016年10月27日

「人前に立つと早口になってしまう」あるいは「人前で話すと遅いと言われる」など、話すスピードに関するお悩みも、よくご相談が寄せられます。

どちらの場合も、まず意識して頂きたいのは、語る速さの目安です。

目安は1分間あたり300文字以下

300文字以下で原稿作成

私が関わっている番組制作の現場では、「1分間に300文字程度」を目安とすることがあります。
これは、句読点や漢字、かなが混ざった日本語の文章300字とお考えください。
話し方の世界でも、1分間に300文字を速さの目安とする方は非常に多いです。

私自身も色々な原稿を作成して試したところ「300文字以下」がもっとも聞き手に理解されやすい速さだと感じました。とくに難しい内容をプレゼンするときは、1分間で230~260文字くらいの情報量に押さえて、相手が話の内容を理解するための間を、随所に設ける方が、聴衆が聞きやすいと感じます。

話すスピードをつかむ~10秒間チェック~

話す速さを確認するには、即興でやるならこうした方法があります。(オリジナルの練習法です)

例えば、1分間(60秒)で300文字ならば、10秒間なら50文字(300文字の1/6)が目安となります。

50文字は、文章にするとこの長さです。

「先週、友達と一緒にランチが評判のレストランに行きました。想像以上に混んでいて、随分と待たされました。」

時間を計れる道具があれば、10秒間で終わるように読んでみてください。

わりとゆっくり読むのだな、と感じる方が多いかもしれません。

実際のスピーチやプレゼンでは、常にゆっくり語るわけではありません。間などで、変化をつけることがあると思います。ただ、この10秒間の話す速さを基準としてみると、普段の話すスピードがどのくらい速いのか、あるいは遅いのか、具体的な実感として分かってきます。

もう一つ、50文字の文章を載せます。

「スピーチをするときは緊張から早口になってしまうのですが、練習するうちに克服できる気がしてきました。」

こちらも適宜、間を入れながら10秒間で読んでみてください。
くどいようですが、実際のスピーチやプレゼンでは、聴衆の反応を見ながら長めに間を挟むこともあるで、この文章を10秒間で読むのとは、ちょっとペースが変わります。

ただ、こうした速さをいったん意識しておくと、スピーチやプレゼンテーションをするときの、語りの基本のペースを想像して練習ができます。


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執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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