こんなお悩みはありますか? |
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・話す内容が拡散しがち、内容が浅く広くなる |
・聞く人に、退屈な話だと思われている気がする |
・話の訴求力が、今ひとつ強くない |
スピーチやプレゼンテーション、説明、講義、講演で、手応えが今ひとつと感じる人に多いのが、内容が拡散したり、深まらないまま話をすること。
ご自身では、真面目に用意されるのですが、どうしても聞く人に響きにくい、退屈と思われやすい。
そうしたお悩みを持つ人がいます。
私も、これまで3,000人以上の皆様の話を聞いてきました。
その中で検証してきた、原因と対策についてご紹介します。
字数を稼ぐ習慣がないか
例えば、学校の読書感想文の課題で、規定の文字数を満たすため、あれこれ考えて、情報をツギハギしたような原稿になってしまう。
話す場面も似ているのですが、「規定の時間」を情報で満たすため、あれこれ要素を盛り込み、ツギハギ感のある準備をする。
その場合、浅い情報が並び、聞く人に訴える深さがないまま、話を続けることになります。
これは、わりと「設定されたルールを守る人」や「あまり語る内容がない人」に多いのです。
心底、自分が熱中して深掘りしたことを話すなら、こうした時間の使い方はしなくて済みます。
だけど、もともと字数やら時間やら、設定されたルールを満たすことに自分のエネルギーを使おうとされる。
その世界や現場にある、面白みを伝えようとしない。
その話を聞く人からすれば、どれだけ重要なことか、自分の今後に関わる情報なのか。
よく分からない話が、長々と続く内容になっていることがあります。
なお、話を作る際に「情報の要・不要を選別しづらい」ことや、「情報を網羅的に語って合格点を得ようとする」などの性質がベースにあり、準備した内容が浅く広くなっている例もあります。
対策の一歩、夢中になる面白さの訴求
例えば、画用紙などの決められたサイズのなかでも、夢中になって絵を描くお子さんがいます。
制限のある時間をどう使い、何を話すかって、本来はもっと楽しんで取り組めることです。
実は、私自身が過去に、自分の専門性が低い内容について調べ、発表をしなくてはいけない時期がありました。
最初は、「浅く広く情報を集めた内容」を作りかけていました。リサーチなどの目的なら、こうした発表が必要なことがあるかもしれません。
ただ、そのときは話によってチームや人を動かす必要性がある発表でした。
どうせやるなら、自分にしか発見できない面白みを伝えてみよう。
そう思うことで、俄然、調べて発表した内容が、主体的で濃密なものになりました。
心が動かないままに用意した伝達内容は、他人に何かを訴える面白さにはなりません。
まずは、自分自身が話すことの結果以前に、伝える内容を心から充実させる気持ちがあるか。その点検が大事です。
追記)当会でも、話の面白さを引き出し、訴求を鋭くする情報整理についてトレーニングを開催しています。
話を膨らませる技術や、わかりやすく伝える技術など、補助的に話を充実させる手段も一緒に学んで頂けます。