公開日: 2023年4月24日
こうしたお悩みはありますか?
・具体的な点を、長く話しすぎてしまう。
(説明や報告、プレゼンが長くなりがち)
・簡略化すると、簡単に語りすぎてしまう。
(スピーチや報告が短く終わる)

「何をどれほど話すのか」は、人前で話すために重要なポイント。

上手な人ほど、スマートに重要な要素を抽出して、話を披露されます。

この記事では情報を抽出する技術の基本をご紹介します。

抽象の技術を磨く

「抽象」という言葉がありますが、これは「象(カタチ)」を「抽出」すること。

また、どれほど情報を抽出するかを「抽象度」といいます。

抽象度は、抽象と具体の間で、揺れ動きます。


抽象:シンプルに伝える

「この間で、揺れ動く」

具体:ディテールを伝える


抽象に近づくほど、情報が減ってシンプルになります。

一方で具体に近づくほど、情報量が増えていきます。

これらの間の「ちょうどよい抽象度」で話ができない。

だからこそ、話がまとまりがなく、ダラダラと話しすぎてしまう。

あるいは、シンプルにしようとして、短く終わリ過ぎる。

そうした極端な話し方になりやすいのです。

整理するから、抽象化できる

当会のレッスンでも、

「え、ここを削るとまとまるのですね!」(抽象化がわかる)

「あ、こういう風に過程を語れるのですね」(具体化がわかる)

こんな風に意外性を感じながら、情報の抽象度の上げ下げに慣れていく皆様が多いです。

なお、重要なポイントが一つあります。

まず、「自分が伝えたいこと」を整理する。

一体、何を伝えたいのか、その結論を整理しないと、どの要素を抽出したら良いのかが決まりません。

これは、スピーチや説明、報告、プレゼン、講義や講演など、様々な場面で必要な技術だと言えます。

当会でも「情報の扱い方」を学ぶ中で、磨いて頂けるポイントです。

言語化の基礎力としてもオススメ

言語化が苦手な人は、「語彙の問題」とよく思われるようです。

実は、今回ご紹介したような「抽象化」事前の「情報整理」が、わりと大事。

言葉を選ぶ以前に、「自分が何を伝えたいか」を整理し、抽出できていないケースが多いのです。

言語化の基礎力としても、自分の考えや思いを明確にする過程は大切です。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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