公開日: 2023年7月25日
こんなお悩みはありますか?
・話す内容が拡散しがち、内容が浅く広くなる
・聞く人に、退屈な話だと思われている気がする
・話の訴求力が、今ひとつ強くない

スピーチやプレゼンテーション、説明、講義、講演で、手応えが今ひとつと感じる人に多いのが、内容が拡散したり、深まらないまま話をすること。

ご自身では、真面目に用意されるのですが、どうしても聞く人に響きにくい、退屈と思われやすい。

そうしたお悩みを持つ人がいます。

私も、これまで3,000人以上の皆様の話を聞いてきました。

その中で検証してきた、原因と対策についてご紹介します。

字数を稼ぐ習慣がないか

例えば、学校の読書感想文の課題で、規定の文字数を満たすため、あれこれ考えて、情報をツギハギしたような原稿になってしまう。

話す場面も似ているのですが、「規定の時間」を情報で満たすため、あれこれ要素を盛り込み、ツギハギ感のある準備をする。

その場合、浅い情報が並び、聞く人に訴える深さがないまま、話を続けることになります。

これは、わりと「設定されたルールを守る人」「あまり語る内容がない人」に多いのです。

心底、自分が熱中して深掘りしたことを話すなら、こうした時間の使い方はしなくて済みます。

だけど、もともと字数やら時間やら、設定されたルールを満たすことに自分のエネルギーを使おうとされる。

その世界や現場にある、面白みを伝えようとしない。

その話を聞く人からすれば、どれだけ重要なことか、自分の今後に関わる情報なのか

よく分からない話が、長々と続く内容になっていることがあります。

なお、話を作る際に「情報の要・不要を選別しづらい」ことや、「情報を網羅的に語って合格点を得ようとする」などの性質がベースにあり、準備した内容が浅く広くなっている例もあります。

対策の一歩、夢中になる面白さの訴求

例えば、画用紙などの決められたサイズのなかでも、夢中になって絵を描くお子さんがいます。

制限のある時間をどう使い、何を話すかって、本来はもっと楽しんで取り組めることです。

実は、私自身が過去に、自分の専門性が低い内容について調べ、発表をしなくてはいけない時期がありました。

最初は、「浅く広く情報を集めた内容」を作りかけていました。リサーチなどの目的なら、こうした発表が必要なことがあるかもしれません。

ただ、そのときは話によってチームや人を動かす必要性がある発表でした。

どうせやるなら、自分にしか発見できない面白みを伝えてみよう。

そう思うことで、俄然、調べて発表した内容が、主体的で濃密なものになりました。

心が動かないままに用意した伝達内容は、他人に何かを訴える面白さにはなりません。

まずは、自分自身が話すことの結果以前に、伝える内容を心から充実させる気持ちがあるか。その点検が大事です。

追記)当会でも、話の面白さを引き出し、訴求を鋭くする情報整理についてトレーニングを開催しています。
話を膨らませる技術や、わかりやすく伝える技術など、補助的に話を充実させる手段も一緒に学んで頂けます。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
講師詳細  話し方オンラインレッスン開催

ことばの時間通信(無料メルマガ)

「話し方ノウハウ」&「講座情報」週1回配信
※登録解除はいつでも可能です
記事大分類から探す
タグから記事を探す

講座ページアクセス順位
  1. 人前での話し方 基礎講座
  2. 説明力を磨く 個別レッスン
  3. 会話力を伸ばす 個別レッスン
  4. みんなのとーくクラブ
  5. 経営者・専門家向けスピーチレッスン


カウンセリングアクセス順位
  1. あがり症改善 認知行動療法
  2. 話し方・あがり症総合カウンセリング
  3. 評価軸と自信のカウンセリング