更新日:2019年10月8日|公開日:2017年3月23日

人の気分を気にしてしまう

話すときの緊張感につながる要因として、人に気をつかい過ぎるタイプも挙げられます。
気をつかい過ぎて聞き手の気分に左右されてしまい、オドオドとしてしまうタイプです。

ただし、本人には「気をつかいすぎている」という自覚が無いことがあります。
生まれ持った感覚なので、それが過剰だとは、本人はあまり考えません。

こうした繊細さをHSP(Highly Sensitive Person)という個性として捉えた考え方があります。「高い感受性を持つ人」という意味で、アメリカのエレイン・アーロン博士が提唱したものです。その調査では15~20%の割合で社会にHSPが存在するとしています。

HSPは、自分のペースで慎重に考えて行動することを好みます。
危険を敏感に察知したり、他人の気分に左右されたり、神経が高ぶりやすかったりして、オドオドしてしまうことがあります。

周囲からは引っ込み思案や内気だと思われやすいのですが、性格の問題というよりは、生まれ持った体質のようなものです。敏感な分、一人の時間や休息を必要とします。

ただ、そうした気質だと知らずに、頑張りすぎてしまう人も少なくないようです。

仕事をしているとき、観察されると緊張が激しい

競争させられたり、観察されたりすると、緊張していつもの実力を発揮できなくなることがあります。

敏感なタイプであり、周囲に向けたセンサーの影響が大きいのです。

普段から、周囲の変化に気づきやすく、影響を受けやすいタイプとも言えます。

気になるのは「相手の不快感」

HSPタイプの人に多いのは、とても善良で、相手の不快感に気づき、どう対処したらよいかを考えがちなこと。

だから、コミュニケーションをしている最中に、相手が何を不快に感じているか気になってしまうことがあります。

その場合に訪れる緊張感は、「他人からよく見られたい」という思いによるものではありません。

むしろ「相手の不快な点に対処したい」ために、「集中力が不足する」「心の余裕が無くなる」という点だと考えられます。

HSPチェック

自分がHSPかどうかの参考として、エレイン・アーロン博士の日本語版サイトをご紹介しておきます。


→Are You Highly Sensitive?(別ウィンドウで開きます)
~各種情報は心理学者 エレイン・アーロン博士が記載。上記の日本語版サイトは博士の許可を得て、久保言史氏が翻訳。~


自分の個性を知ることが第一歩

HSPとまではいかなくとも、気をつかい過ぎてコミュニケーションで悩んでいる人はかなり多いと感じます。

ただし、いろいろなことに気づくからこそ、人とは違った視点の話し方もできます。
また、「気をつかい過ぎている」ことを自覚できると、少し楽をする付き合い方も見つかると思います。
自分の個性を十分に把握したうえで、新しいコミュニケーションを模索することをお勧めしています。

刺激を求める性質を、HSPと兼ね備えている人もいます
→刺激を求める性質「HSS」の特徴

相談プログラム:→メタ認知トレーニング

~参考文献~
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』エレイン・アーロン/著(ソフトバンククリエイティブ)

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この記事について

【執筆者】古垣博康
【略歴】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト運営に携わりながら、NPOの話し方教室で講師を5年間担当。
現在は話し方のプロアドバイザーとして、話し方のお悩みに役立つレッスンを開催しています。
産業カウンセラー、認知行動心理士(認知行動療法カウンセラー)。家族は妻と子、猫2匹。
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