更新日:2025年10月7日|公開日:2017年3月23日
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古垣講師

あがり症を自覚する人の中に、「気をつかいがちな人」がいます。

他人の気分を気にしてしまう

話すときの緊張感につながる要因として、他人に気をつかい過ぎることも挙げられます。

他人の気分を気づかい過ぎて、オドオドとしてしまうタイプです。

ただし、本人には「気をつかいすぎている」という自覚が無いことがあります。
生まれ持った感覚なので、それが過剰だとは、本人はあまり考えません。

こうした繊細さをHSP(Highly Sensitive Person)という個性として捉えた考え方があります。「高い感受性を持つ人」という意味で、アメリカのエレイン・アーロン博士が提唱したものです。その調査では15~20%の割合で社会にHSPが存在するとしています。

HSPは、自分のペースで慎重に考えて行動することを好みます。

危険を敏感に察知したり、他人の気分に左右されたり、神経が高ぶりやすかったりして、オドオドしてしまうことがあります。

周囲からは「引っ込み思案」や「内気」だと思われやすいのですが、性格の問題というよりは、生まれ持った気質です。

敏感な分、一人の時間や休息を必要とします。

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ただ、そうした気質だと知らずに、頑張りすぎてしまう人も少なくないようです。

仕事をしているとき、観察されると緊張が激しい

HSPタイプは、競争させられたり、観察されたりすると、緊張していつもの実力を発揮できなくなることがあります。

敏感なタイプであり、周囲に向けたセンサーの影響が大きいのです。

普段から、周囲の変化に気づきやすく、影響を受けやすいタイプとも言えます。

気になるのは「相手の不快感」

HSPタイプの人に多いのは、とても善良で、相手の不快感に気づき、どう対処したらよいかを考えがちなこと。

だから、コミュニケーションをしている最中でも、他人の不快感が気になりがちです。

すると「集中力が不足する」「心の余裕が無くなる」という状態が起きて、緊張に繋がりやすいと考えられます。

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不安なことに意識を奪われると、脳の余力不足に陥ります。すると、緊張感を制御しづらくなることがあります。

自分の個性を知ることが第一歩

HSPとまではいかなくとも、気をつかい過ぎてコミュニケーションで悩んでいる人はかなり多いと感じます。

ただし、いろいろなことに気づくからこそ、人とは違った視点の話し方もできます。

また、「気をつかい過ぎている」ことを自覚できると、少し楽をする付き合い方も見つかると思います。
自分の個性を十分に把握したうえで、新しいコミュニケーションを模索することをお勧めしています。

また、当会では、他人のことを意識しすぎずに「自分の話に集中するコツ」など、敏感気質があっても円滑にコミュニケーションする方策を学んで頂いています。

「人前で話すとき」「普段のコミュニケーション」でお悩みがあれば、ご相談ください。

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対処法を知ると、気をつかい過ぎずに話すことを楽しめます。

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~参考文献~
『ささいなことにもすぐに「動揺」してしまうあなたへ。』エレイン・アーロン/著(ソフトバンククリエイティブ)

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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