更新日:2021年5月16日|公開日:2018年4月24日

「あがり症」といってもその原因には様々なものがあります。

「人から注目されると恥ずかしくて、自分の意見を言いづらい」
「自分の感情や意見よりも、与えられた課題や役割に縛られてしまう」

「引っ込み思案」とも言われる、ひどく遠慮してしまうタイプです。「控えめでいい人」と周囲に思われやすい人も、こうした性質を持つことがあります。

その性質をひもとくと

精神分析の口語訳と言われる「交流分析」では、
素直に感情を出す性質を「FC(Free Child=自由なこども)」
他人を受容する性質を「AC(Adapted Child=受け入れるこども)」
と捉え、そのいずれも自我の一部と考えます。

(そうした性質の強弱によって、人の個性がカタチづくられるという考え方です)

FC(Free Child)
積極的に自分の感情を表現する性質
AC(Adapted Child)
自分の感情を抑えて、遠慮する性質

・この性質が強すぎると、奔放で、自己中心的な印象に。

・この性質が弱いと、自分の感情を押さえがち。

・この性質が強すぎると、自分を抑えすぎて他人のコントロールを受けやすくなる。

・この性質が弱いと、協調性がなく、人の意見を聞かないことも。

FCが弱い傾向(=自分を出せない)と、ACが強い傾向(=受け身になってしまう)を併せ持つ人は、とくに遠慮しがちなタイプです。大勢から注目される中で自分自身の意見を話すのは、苦痛とも言えるシチュエーションかもしれません。

克服するために~自分の「話したい欲求」に気づく

当会でアドバイスするとすれば、話し方教室やサークルなど安心して話せる環境の中で、心がウキウキとしてくるような「自分自身が話したい!と思えるネタ」をしゃべってみること。
日常で発見したことや、他人に紹介したい自分自身のことでもよいでしょう。
話すときはドキドキしても、その後でどこか気持ちの中にたまっていたものがスッキリしたような、爽快感を味わう人もいます。

普段から、他人の思いを優先しがちなタイプなので、自分の話したい欲求に気づいて、少しずつでも表現することを試すのがおすすめです。

克服するために~自分の言葉が、相手に伝わる自信をもつ

伝える際の言葉の選び方や、内容の組み立て方が分かると、他者に自分の意見を分かってもらえる実感が湧き、自信になります。
そうした自信が、以降の話し方人生を支えるでしょう。

ぜひ教室で、相手への伝え方も磨いてください。

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執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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