更新日:2022年5月27日|公開日:2022年4月15日
  • 「失敗したらどうしよう」
  • 「相手にどう思われるだろうか」

これらは、あがり症を自覚する方が、しばしば実感することです。

話に集中しづらくなるので、本番中にパフォーマンスを崩しがち。

この場合、技術と心理の両面で点検が必要です。

以降に、それぞれの対策をご紹介します。

技術面:自分の話力の不安を払拭

そもそも自分を振り返ってみましょう。悪気がなくとも「常識のない印象になる」「相手を怒らせる」「場にふさわしい話ができない」

そうした不安が、心の奥底にあるか。

ある場合は、相手への配慮や、公の場で話す言葉、内容について点検がお勧め。

言動が相手にどのような心理的影響を与えるか。

フィードバックを得ながら点検していくことがお勧めです。

第三者の感覚を知りながら、話の相場観が身についてくると、不安は軽減できます。

心理面:評価が気になる性質と向き合う

周囲の気分を察し過ぎてしまう場合、もともと他人の評価で自分の価値を決めてきた生き方があるかもしれません。「褒められ」なければ、「自分の価値」を見いだせない。だからこそ、評価される場所で、どうにか周囲からの合格点を得ようと頑張ってきた。
あるいは、減点されないように、つい警戒していた。

この場合、自分の人生なのに、本当の人生を生きていない実感が伴うこともあります。
他人からの加点や減点が気になり、自分が主体性をもって生きている実感が少ないからです。自分探しも続けがちです。

対策としては、周囲の評価を気にした選択をしてしまう、その根本を見つめること。人生を深く振り返ると、新しい選択ができた可能性に気づけて、現在の習慣を変えていけます。また、受け身ではなく、無理なく主体的に物事に関わる心も大切。この辺りは、専門的なカウンセリングが役立つことがあります。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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