「話がまとまらない」とは、どのようなことか。
また、その対処法となる情報整理のコツをご紹介しています。
こんなお悩みはありませんか? |
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・話がまとまらず、長くなりがち ・シンプルでわかりやすい話ができない ・言いたいことが話の中で埋もれてしまいがち |
「まとまりのない話」と情報整理による変化
「話がまとまらない」とは「内容が散らかって情報整理が難しい」、あるいは「最後のまとめ(着地)を考えるのが難しい」。これら両方を指します。
極端な例を出すと、以下のようなお話です。
まとまらない話 |
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私がパスタが好きなのは、手早く作れて休日の昼食にちょうどよいし、粉物好きな私には嬉しいメニューだからです。 さらに、ソースはレトルトで美味しいものが最近は色々とあります。 |
この場合、「結局、何を言いたいのか」が聞き手には理解しづらい内容。
これは、思いついたことを、足し算のように次々とくっつける話し方です。
パスタに関する、以下の3種類の話が混在しています。
- 1) 手早く作れて休日の昼食にちょうどよい
- 2) 粉物好きな私には嬉しいメニュー
- 3) ソースはレトルトで美味しいものがある
こうした付け足すような話し方は、ご自身でも、まとめ(着地)を考えづらくなります。
一方でスッキリとまとまった話は、以下のような内容です。
情報整理ができた話 |
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私がパスタを気に入ってるのは、手軽に作れること。例えば、麺を茹でてレトルトのソースをかけるだけで、手軽に食事を作れます。 |
この文例では、「パスタは手軽に作れるから良い」という主旨で、一貫した話になっています。
一貫した話のほうが、話の着地も検討しやすくなります。
コツは話す前に手間をかけて「情報整理」をすること。
情報整理とは具体的には、「分類」と「引き算」です。
情報整理~「分類」と「引き算」を意識
例えば、以下の図のように色々な情報があるとします。
(何の話だろう?と思われるかもしれませんが、少々お付き合いください)

これを、分類してみましょう。
分類とは、何かの言葉でグループにできないか、ということ。

例えば、「サル」と「犬」は【動物】という切り口でグループ化できます。
一方で「みかん」と「りんご」は【果物】という切り口でグループにできます。
このように考えをいったんグループにしておくことが分類です。
そもそも情報がまとまらない原因として、「伝えたいことを分類できない」事例は、非常に多いのです。
しかも、「何を伝えたいか」という核心を決定できていないと、さらにこの分類が困難になります。
虫眼鏡でのぞいて拡大するように、話を丹念に点検して、何を伝えるべきか選定しましょう。
「何を伝えるべきか」を選んだら、ほかの情報は引き算をしましょう。
スッキリした話になります。
例えば、会議における発言やスピーチ、提案のコンセプトを一言で伝える際、こうした技術があると、相手が話を理解しやすくなります。
最初は「難しそうだな」と考える人も、基礎からトレーニングすれば情報整理がスムーズにできます。
ぜひ、「話がまとまらない習慣」から抜け出してみてください。
〜「情報整理」と「適切なボリューム」を両立させるレッスン〜
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説明力を磨く 速習レッスン(全4回)
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