「話がまとまらない」とは、どのようなことか。
また、その対処法となる情報整理のコツをご紹介しています。
こんなお悩みはありませんか? |
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・話がまとまらず、長くなりがち ・シンプルでわかりやすい話ができない ・言いたいことが話の中で埋もれてしまいがち |
「まとまりのない話」と情報整理による変化
話がうまく伝わらない人は、色々な話をしがちです。
例えば以下のような内容です。
まとまらない話 |
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私がパスタが好きなのは、さっと作れて、休日の昼食にちょうどよいし、粉物が好きで小麦の味を噛みしめる幸せ感がたまらないからです。ソースはレトルトで美味しいものがあるし、非常に便利です。 |
頭の中で思いついたことを、足し算のようにあれもこれもくっつける話し方です。
整理されていないので、「結局、何を言いたいのか」が分かりづらく、話の内容が相手に残りづらい伝え方です。
一方でまとまった話は以下のような内容です。
情報整理ができた話 |
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私がパスタを気に入ってるのは、手軽に作れること。レトルトの美味しいソースを買っておけば、麺を茹でて、簡単に美味しいパスタがつくれます。 |
この文例では、「手軽に作れることが気に入っている」で一貫した話になっています。
コツは話す前に手間をかけて「情報整理」をすること。
情報整理とは具体的には、「分類」と「引き算」です。
情報整理~「分類」と「引き算」を意識
例えば、以下の図のように色々な情報があるとします。

これを、分類してみましょう。
分類とは、何かの言葉でグループにできないか、ということ。

例えば、「サル」と「犬」は【動物】という切り口でグループ化できます。
一方で「みかん」と「りんご」は【果物】という切り口でグループにできます。
このように考えをいったんグループにしておくことが分類です。
例えば、
- A「目標を立てると自分が成長する」
- B「何かを継続すると、自分が成長する」
これらは、似た雰囲気ですが・・・
Aは目標。
Bは継続(あきらめない)こと。
どちらを聞き手に印象付けたいか考えると、これらは別のグループに分かれます。
話が散らかりやすい人は、あれこれと話すだけでなく、核心部分の整理ができていないことも、とても多いです。
虫眼鏡でのぞいて拡大するように話を丹念に点検して、細かく分類すること。
また、情報の引き算も非常に大切です。
まず、分類したグループの中で「もっとも言いたいこと」を探します。
ほかのグループは丸ごと引き算をしましょう。
スッキリした話になります。
例えば、会議における発言やスピーチ、提案のコンセプトを一言で伝える際、こうした技術があると、相手が話を理解しやすくなります。
最初は「難しそうだな」と考えいる人も、基礎からトレーニングすれば情報整理がスムーズにできます。
話が散らかりやすい人ほど、ぜひ情報整理の腕を磨いてみてください。
