教室で話し方を学んで、さらに技術を向上させたい人、まだ課題があると感じている人など、様々いらっしゃると思います。
どんな風に苦手に取り組むとよいのか。
お勧めのコースは何か。
こんな質問を教室でもよく頂きますので、記事としてまとめました。
自分の壁を超えるには~1マイル4分の壁から考える
昔、陸上競技に、1マイル(1609m)走というトラック競技があり、「4分以下で走ることは人間には不可能」と、専門家から言われていました。
しかし1954年、オックスフォード大学医学部の学生であったロジャー・バニスターは、トレーニングに科学的手法を持ち込んで、「3分59秒4」の記録を叩き出します。
それ以降、他の選手も次々と記録を出し、1年後までに計23人の選手が「1マイル4分」の壁を破りました。
誰かが思い込みを捨てることで、記録さえ簡単に変わることがある。
話し方においても、思い込みの打破は大事です。
お悩みで多いのは、もともとチカラがあるけど、それを誤って別のことに注いでいるケースです。
その結果、知らず知らず「自分にはできない」という思い込みに嵌っていることがあります。
その事例と対策を、以降でご紹介します。
話すネタが尽きてくる壁
最初のうちは、自分の特別な体験を語ると、スピーチにできます。
だけど、そうした話はやがて無くなってきます。特別な体験は、誰しも数多くありません。
特別な話を探すよりも、ありふれた日常からメッセージを生み出す。
そんなチカラの入れ方を知ることが、まずは基本です。
また、普段からインプットにチカラを注ぎ過ぎて、脳の余力を失っていることがあります。
増えてしまったインプットの習慣を見直すこと。
例えば、ネット、本やテレビから情報を得る時間を減らす。
マンガを読む量を減らすとか、ゲームから脳が刺激を受ける時間を減らす。
そんな工夫でも良いのです。
インプットをゼロにする必要はありませんが、制限することで、脳の余力が生まれ、自分の創造力が増すと多くの人が感じています。
情報に巻き込まれるのではなく、情報と距離をおけたときに、良質の分析やアイデアは生まれます。
チカラの抜きどころ、入れどころを考えてみましょう。
人前で緊張してしまう壁
レッスンを続けると、緊張感への抵抗力は確実に高まります。
ただ、心理面から対策を深めたい方は、関連するレッスンやカウンセリングを活用するのも、一手です。
心理面のマネジメント術は、話し方だけでなく、仕事やプライベートにも関わる重要項目です。
ご自身のために活用してください。
また、緊張しやすい人は、内容面も振り返ってみましょう。
「頑張り屋」「色々な情報を浮かべやすい人」は、話すときに、知らず知らずを話す内容を増やしていることがあります。
結果として、脳の作業台(ワーキングメモリ)があふれて、緊張感の制御に手が回らない、一杯一杯の気持ちになってしまう(=テンパってしまう)・・・。
真面目さゆえ、チカラの抜き方やシンプルな語り方が分からない。
意識できなくても、そんなクセに嵌っていることがあります。
私自身、元々は情報量が多く、せかせかと話すタイプでした。
でも、同じように早口タイプの仲間が、話し方を学んでから感情をこめてゆったりとスピーチするようになります。
それを見た私も、「少ない情報量を、こんなペースで語ればいいんだな」と意識が変わりました。
少しペースを落として、ゆったり丁寧に語れないか。
すると自然と、情報を詰め込むクセがとれていきます。
そんなことを試すのも、お勧めです。
レッスンのご案内
話すチカラの維持、緊張感改善
話すチカラを維持したい人、緊張感の耐性を磨きたい人には以下のレッスンがお勧めです。
話に自信を持つ
話の技術を向上させ、自信を得るなら、やはり基礎講座がお勧めです。「再受講もやりがいがあった」というコメントを頂いています。
声の悩み
「声が詰まる」「大きな声が出ない」など声のお悩みには、個別レッスンがあります。
個別のご依頼もどうぞ
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仕事でもプライベートでも、気軽にどうぞ。
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