こんなお悩みはありますか? |
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・話す内容が浅いと感じる |
・自分への批評力が足りない気がする |
・立場にふさわしい、深みのある話し方をしたい |
考えが深まらない場合は、「本を読むと良い」といった話もあります。
私も本は好きでよく読んでいました。
確かに本は、作者の視座の高さや、役立つ知識も教えてくれる存在です。
でも、それだけでは、「自分の話が深まった」という実感が、湧きづらい人もいます。
今回は、仕事などにも通用する、「深く考えて話すコツ」をご紹介します。
自己批評力を磨く
多くの人に認められる意見には、適切な自己批評をした跡があります。
いわば、「批評の前払い」を自身で行い、「他人の評価に耐えられる考え方」を生み出しています。
ちなみに適切に批評するために欠かせないのは、まずは自分への理解です。
認知療法や認知行動療法では、「認知(捉え方の習慣)」という言葉があります。これはパソコンのOSのようなもので、自分の思考基盤です。
そのOSを上書きすることで、より新しい仕組みに適応しやすくなります。
まずは、自分の考え方の傾向などを客観的に把握すること。それが思考の枠を広げて、批評力を磨く一歩になります。
話す前に考える習慣を持つ
考えが浅いうちは、直感や感覚に従って話すことが多いのです。
話す前に思考を十分に働かせる「溜め」がない人もいます。
だから話す前に考えるより、話をした後に後悔しながら考える時間が長くなりがちです。
それよりは、話す前に状況を整理したり、一番の問題は何かを見抜いたりすること。
当会でも即興で話す練習をしますが、話す前に考える習慣を鍛えるものでもあります。
準備の際に、点検で深めるコツ
「選択的注意」という心理学の研究があります。
たくさんの情報があっても、その中の特定のものに人が意識を向けられることです。
これにはちょっとしたコツがあります。
例えば「部屋にある、赤い物に注目しよう」と考えると、実際に赤いアイテムを見つけやすくなります。
だから、発表用の原稿チェックでも、ぼんやり見つめないことが大事。
例えば、「前半と後半の論旨は矛盾していないか?」と意識を集中。
すると、矛盾点などを発見しやすくなります。
あるいは「ブロックごとの情報量が適切か」という点だけを調べる。すると、情報の多い箇所に、意識が集中しやすくなります。
このように自分の話し方を深めるためには、どこに意識を向けるとよいのかを学ぶと良いのです。
まとめ 受動的ではなく、能動的に批評するチカラを磨く
- ・自己批評力を磨く
- ・話す前に考える習慣を持つ
- ・準備の際に、点検で深めるコツ
以上の深く考えて話すコツをご紹介してきました。
いずれも、受動的ではなく、自分自身で能動的に批評するなど考えるチカラだと言えます。
当会でも、考えるチカラを養いながら、話し方を磨いて頂いています。