・学んでも学んでも、自分に自信が持てない ・人付き合いがうまくいかない ・チームを結成しても、同じパターンで行き詰まる |
ときどき、こうしたご相談をお受けします。
ご自身をよく振り返って頂くと、自分の行動を制限するような「見えない枠」に縛られているケースがあります。
自分に根付いた無意識の思考パターンから抜け出せない状態です。
精神分析をわかりやすく説明する「交流分析」では、こうした思考パターンを「人生態度」と表現します。
人生態度は以下の4パターンです。
私もあなたもOK。
・自分と相手を信頼して、協力関係を築きやすい。
・自分の問題を建設的に解決することができる。
私はOKではない。あなたはOK。
・自分が無力で、他人は力があると感じやすい。
・他人に依存的になったり、問題を避けることも。
私はOK。あなたはOKではない。
・自分のことは肯定的、他人のことは否定的。
・自説に自信をもち、他人を責めたり、高圧的になることも。
私もあなたもOKではない。
・自分を肯定できず、他人も信頼できない。
・希望を持って前進することが困難。
人生態度を変えるには
誰しも4つの態度のすべてを持ち合わせているとされます。
しかし、中心的なものはそのうちのどれか一つと考えられています。
日常の場面で、自分がどれが当てはまるか、ときどき考えてみるとよいでしょう。
例えば、他者と比べてしまって、いつまでも自信を持てない人もいます。
それなら「私はOKではない。あなたはOK。」の人生態度だと考えられます。
また、こだわりをもって意見を言うものの、相手から共感を得られないケースがあります。客観的な裏付けがないまま、自説を述べてしまう。それなら「私はOK。あなたはOKではない。」に捉われているかもしれません。
こうした日常の人生態度に気づくうちに、どの傾向が多いのかが分かってくることがあります。
振り返るうちに、いつもと違った言動ができないのか、その可能性もひらけてきます。
Copyright secured by Digiprove © 2018執筆者
【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
講師詳細 話し方オンラインレッスン開催