こんなことはありますか? |
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・普段、言葉が思うように出てこない ・グループの中で発言しにくい ・人前で話すネタがない |
あなたは、自分の内から言葉や話が湧き出て、勢いよく話せる人でしょうか。
それとも、自分を抑えるチカラがよく働く人でしょうか。
もちろん、ただ言葉が出れば良いワケでもありません。
社会人になると、様々な経験を積むうちに、事の良し悪しが分かり、自分を制御するチカラが備わります。
ただ同時に、自分の内側で話すためのエネルギーが高まらないと、自分を押さえがちになることもあるかもしれません。
パフォーマンスの理論としてよく引用される「ヤーキーズ・ダットソンの法則」があります。

その研究では生理的覚醒(鼓動が早くなるなど)が中程度のときに、もっともパフォーマンスを発揮しやすいとされています。
たしかに、レッスンを受けたあとに「勢いよく話せる」「よく声が出る」など、脳とカラダに適度にエンジンが掛かっているときは、自分の話すエネルギーの高さに驚く人が多いものです。
これは、才能ではなく、誰しも備えている自然なメカニズムです。
話すための脳とカラダのスタンバイをする方策を、4つご紹介します。
運動などで脳とカラダを活性化
言葉を選び、話すためには、脳や体の様々な機能を使います。
だから、前もって脳や体を目覚めさせておくこと。
ときには、走る、歩くなどで、交感神経を適度に高ぶらせると、カラダが目覚めるのはもちろん、脳も覚醒します。
とくに脳の作業台とも呼ばれる「ワーキングメモリ」は、情報処理や感情の制御にも関わっています。
走るとワーキングメモリの働きが高まりやすいことが分かっています。
歩く場合でも、街より公園など自然がある環境で散歩すると、ワーキングメモリ―が活性化しやすいとされています。
実際に古垣も大きな舞台で話すときは、走る・歩くなどして、脳とカラダのウォーミングアップを済ませておくことが多いです。
普段から穏やかな人はとくに、脳やカラダのウォーミングアップをしておくことが、話すためにはプラスに働きます。
印象的なことを日常から発見する
話を思いつきにくい人にオススメの方法です。
日常の中で印象に残った「場面」「情報」。
(ありふれた些細なことでOK)
さらに、その場面や情報の何が気になるのか。
なぜ、自分の人生や仕事にとって、大切なことだと感じるのか。
そんなことに思いを巡らせると、自分の言葉を生むためのエネルギーが高まります。
1日の終わりに、印象的なことを振り返ってもよいでしょう。
普段から話のネタが無いと感じる人は、自身の体験を漠然と眺めていて、些細なことを見逃していることがあります。
本来は些細な事からこそ、話が生まれます。
「共有する」心の姿勢を持つ
そもそも、「人に慣れない」「聴衆が怖い」といった場合に、自分のエネルギーにフタをしがちです。
ですが、聞き手の多くは敵対しているのではなく、あなたの言葉で何らかの刺激をもらえることを楽しいと感じる人々です。
「自己開示」とも呼ばれますが、まずは安心して話せる場所で、自分の話を誰かと共有する感覚を養ってください。
何度かそうした場で話していると、人との向き合い方に変化が訪れてきます。
言葉に触れることを楽しむ
普段から、読書などで他者の言葉に触れることはおすすめです。
適度に休止しながら読書をすると、自分の感情や思考と、言葉が結びつきやすくなると感じる人が多いようです。
ちなみに、誰かの話やスピーチを聞くことも、他者の言葉に触れることです。
だから教室で他人のスピーチを聞いているときに、話を思いつきやすい人もいます。
注意点
言葉や話すエネルギーが高まった状態は、勢いはあるものの、そのままでは相手に通じにくいことがあります、
早口になったり、情報整理ができていなかったりと、理性によるコントロールが必要です。
次のステップも見つけていきましょう。
