「人前で話すのが苦手」
「意見を考えるのが苦手」
そんなお悩みを持つ人には、1つのことをじっくり語りづらいケースがあります。
例えば、スピーチならば、以下のような話になりがちです。
お題「私の好きな〇〇」
私が好きなのは、コーヒーを味わう時間です。
カフェで飲むのも好きですし、コンビニで飲むのも好きです。
ちなみに、昔と比べると、コンビニのコーヒーはずいぶんと美味しくなりました。
私も、よく〇〇で買うことがあります。
また、コーヒーには、健康効果もあると言われています。
それは・・・
これは、本来は『コーヒーを味わう時間が好き』という話。
ですが、すぐに『コンビニのコーヒーの良さ』の話に脱線しています。
また、『健康効果』の話にも移っていますが、聞き手からすると「あちこちに話が飛ぶな」という印象になりやすいです。
全体的に振り返ると、情報があちこちに拡散し、しかも短い段落を足して話が進む。
これが、1つのことをじっくり語りづらい人の原稿です。
話が散らかるため、人前で意見を言う際なども、相手にしっかりと伝えづらくなります。
そもそもじっくり語れない場合は、
- ・もともと、意識があちこちに向きやすい
- ・1つをじっくり語る技術が分からない
- ・情報を足すことで、話の価値が上がると考えている
こうした原因を抱えていることが多いです。
これは、スピーチ、会議、プレゼンテーションなどで「うまく話せていない」とお悩みの人に、わりと多い傾向でもあります。
本来、一つのことをじっくりと語れると、人前に立つことがそれほど苦しくはありません。
あれこれと話の要素を思い返す必要性がなく、脳の負荷が軽い状態になることを実感できます。
そのため、「頭が真っ白になる」「話が頭から飛ぶ」ということも、かなりの確率で無くなります。
また、話が散らからないため、聴衆がとても聞きやすくなります。
会議で意見を言う際なども、話の道筋を作りやすくなり、周囲の人が理解しやすくなります。
当会のレッスンでも、1つのメッセージを定めて、それについて3分近く話す練習を、段階を追って体験して頂けます。
最初は「難しそう」と感じていた人も、コツが分かると2分30秒くらいは簡単に話せるようになります。
ぜひ、的を絞りつつ、長く話す技術を学んでみてください。
こうした「話を構築する技術」は、「あがり症対策」などと「車の両輪」のようなもので、学ぶことで話し方が変わりやすくなります。