公開日: 2022年9月26日
こんな実感はありますか?

・話をしている最中に、混乱することがある(迷子になる)

・説明を分かりやすい道筋で話すのが苦手

・聞く人が、整理しながら理解している印象がある

当会では、3,000人以上の皆様とレッスンを開催してきました。

その中で明らかになってきた傾向ですが、説明が苦手な人は、以下のパターンが習慣になっていることがあります。

伝えたいことを、頭の中で言葉として浮かべる

一文に詰め込んで話す。

「。」で区切る一文に、無意識に様々な情報を詰め込んでしまう。

一方で説明を上手に語る人は、以下の作業を行います。

伝えたいことを、頭の中で言葉として浮かべる

様々な一文のパーツに置き換える

模型を組み上げるように、一文を組み合わせて話す

「様々な一文のパーツ」とは、「ポイント」「前置き」「具体例」など、役割を与えた文をいくつか作成すること。

上手な人は、「。」で区切るまでに、多くの役割を持たせません。

以下の例は、一文に一つの役割を与えた伝え方です。

一文に役割を与えた例

この企画は、〇〇というコンセプトがあります。(ポイント)
もともと、〜というユーザーの皆様のご要望から生まれました。(根拠、理由)

一見、「型にはめるようで、面倒」「自分の説明に当てはめて、うまくいくのだろうか」と感じる方もいらっしゃいます。
しかし、文の様々な役割を理解して、頭の中に型ができれば、それほど考えずとも自然と機能的な文を作成して、組み合わせていけます。

また、もう一つ重要なことが、無駄を見つけやすくなることです。文に役割を与えると、情報の要、不要が選別しやすくなります。

よくご相談頂くのが、「上手な人は無駄の少ない言葉で、的確に話す。自分にはそれができない」というものです。
専門的には「捨象」と呼ばれますが、無駄な情報を「捨」てることで、残った要素が「象(カタチ)」になる。

そのためには、情報の役割を理解して、無駄のないパーツで話の模型を組み上げていくこと。
私が元々所属した放送の世界でも、「話は構築物」と考えられることがありました。
ぜひ、説明上手になるため、文に役割を与えて組み上げることに挑まれてください。

「オンライン」「東京都の教室」で学べる
〜コラムでご紹介した内容は、以下の講座のlesson2で学べます〜
説明力を磨く 個別レッスン

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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