更新日:2025年10月30日|公開日:2023年8月12日
こんな悩みはありますか?
・ポイントの捉え方が他人と比べてズレやすい
・ビジネスのポイントを把握するのが難しい
・企画や提案で、なかなか上司のOKがもらえない

自分自身で、「ポイントの捉え方が、的外れになっている」と気づくのは、勇気がいることかもしれません。

ただ、適切にポイントを掴めないと、物事や情報のポイントを把握しづらく、コミュニケーションで困ることも多いのです。

講師の顔写真

古垣講師

とくに「昇格・昇進の試験」「企画や提案の業務」に関わる際、ポイントの捉え方を見つめ直す人が多いです。

今回の記事では、写真のピントになぞらえて、適切にポイントを把握しづらい原因をひもとき、その対策を解説しています。

思考の的を外す原因は

これまで3,000人以上の皆様のトレーニングにお付き合いしてきましたが、以下のA、Bが、的を外す原因として多いものです。

A)ピントを認識しづらい(ポイントを抽出しづらい)

これは優先順位を検討することがニガテで、大量の情報を抱え込みやすいタイプです。

情報の取捨選択が瞬時にできず、大量の情報を抱え込みがちです。そのために、ポイントを検出しづらい状態だと言えます。

B)ピントを合わせる箇所が、人と異なる

同じ物事を見ていても、見ているポイントが異なる人も多いです。

例えば昔話の「桃太郎」のストーリーも、何に注目するかで、核心になるポイントが変わっていきます。

「犬、サル、キジ」の視点になれば「出会いが人生を変える」という点が中心の話に。

「鬼」の視点になれば「油断大敵」という点が中心の話になります。

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古垣講師

このように物事を多角的に見て、「どこに他人や組織がピントを合わせているか」を理解できないと、的を外したやりとりになるのです。

あなたの原因は?

話からポイントを抽出する「要約」がニガテな場合は、Aタイプが多い印象です。

優先順位を考えることに慣れておらず、情報をあれこれと抱え込んでしまう。だから、要約がニガテ。

また、「ビジネスの話に付いて行きづらい」と感じる場合は、AとBのいずれか、あるいは両方が該当すると思われます。

Aタイプ:仕事の専門性における、優先順位を理解しづらい
Bタイプ:ビジネスにおける、物事を見る角度を理解しづらい

「企画や提案が通りづらい」場合、AとBのいずれか、あるいは両方が該当すると思われます。

Aタイプ:企画の主旨が漠然として、狙いが甘くなる
Bタイプ:世間のニーズを察知せず、私的な思いにもとづいて企画を考える
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古垣講師

思考のピントが外れる原因を詳細に見つめると、何を強化したら良いかがわかります。

思考のピントを合わせるトレーニング

A)ピントが合いづらい(ポイントを抽出しづらい)場合のトレーニング

普段の「アウトプットの機会」を利用して、「情報の抽出に慣れる」ことが推奨です。

例えば、メールの件名が、「分かりやすく、短く整っているか」を点検してみる。

また、話す・書く機会に「要約」を心がけてみることや、「着地となるメッセージ」を作ること。

プレゼンならスライド1枚ごとに「何を言いたいか」、つまりキーメッセージを掲載できないか、考えてみる。

こうした作業をするには、「優先順位を考えながら、本当に伝えるべきことを選び抜く」ことが必要です。

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古垣講師

最初は抽出が難しいこともありますが、ときには他人のアドバイスを受けながら、細やかに情報を抽出してみましょう。

B)ピントを合わせる位置が、人と異なる場合のトレーニング

上司や会議における話は、何にどうピントを合わせるのか、ヒントの宝庫です。

とくに視座の高い話に接すると、物事を俯瞰することができます。

すると、自分が一つのポイントに執着している場合でも、そこから離れて、柔軟にピントを合わせやすくなります。

そうした点では、業界紙などからの情報収集もわりと大事です。

ニガテは学びによって、克服できる

実は講師の私自身も、テレビ業界に関わる中で、自分の企画が通らずに非常に苦労したことがありました。

ですがここに挙げた方法で、適切にピントを合わせる技術を学んでいきました。

当会の講座を受講する皆様は、伝え方の学びを通して「情報のピントの合わせ方」を学び、話の訴求力を高めて頂いています。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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