更新日:2019年11月10日|公開日:2016年10月13日

ジェスチャーとは手や体を使って、話の意図を表現する行為です。
話の印象を深め話者の雰囲気づくりの一助となる効果があります。

ジェスチャーを使うことで、スピーチプレゼンテーション講義講演などの話が、印象深くなることがあります。
また、一対一で話す場面に取り入れて印象を改善することも可能です。

ジェスチャーを使う際の注意点や、使うと具体的にどのような効果があるのかを、まとめてみました。

ジェスチャーを使う際の注意点

基本の手の位置も大事

ジェスチャーを生かすために必要なのは、何も動作をしないときの手の位置。

ジェスチャーは「手クセ」とは違います
話すときに手がモジモジしたり、うるさく動かしたりすることを「手クセ」と言います。

手クセは抑えて、手は横に垂らすか前に組む。
そうした基本の手の位置を定めることができているか、確認しましょう。

基本の手の位置が無い場合、聴衆にはジェスチャーと手クセの区別がつきづらいことがあります。

使いどころを考える

例えば、慶弔のスピーチで、お祝いやお悔やみを述べる話し手は、会の主役ではありません。
その際に、「自分を見て」と言わんばかりにジェスチャーを使うことは、聴衆から良い反応をもらえないことがあります。

逆に、自分が主役として聴衆に語りかけるスピーチや講演などでは、ジェスチャーが使われないと、硬い雰囲気を打破しづらいこともあります。
話し手として、自分がどのような立ち位置になるのか、事前に考えておきましょう。

また。プレゼンなどでは、聴衆がスライドに集中したいタイミングで、ジェスチャーが連発されるとノイズと受けとられることもあります。
一つの話の中でも、ジェスチャーの使いどころは事前の検討が必要です。

ジェスチャーの種類と効果

体験を再現する

話の中で体験談を語るときに、その印象を強めることができます。
例えば、「緊張したときに手が震えた」と語る際に、実際に手を震えさせる。
あるいは、体験談でなにか動作があるときは、それを再現してみる

これらのジェスチャーによって話に臨場感が備わります。

そもそも話の中に体験談を入れると、「追体験」の効果を狙えます。
追体験とは、話の中の出来事を聴衆自身が経験したかのように感じ取る、というものです。
「体験を再現するジェスチャー」で臨場感が備わると、聞き手の追体験がさらに深いものとなることがあります。

感情を形にする

手の動きで、感情を表現すると話の印象が変わります。

頭が痛い問題を語る際に、手を頭に添える。
心の内を語るときに、手を胸の上に置く

このようなボディランゲージを交えることで、話の印象が豊かになります。

淡々と語ってしまって「聴衆への訴求力が弱い」と感じた時などは、こうしたジェスチャーは役立つことがあります。

数や量を表す

数や量を手の動きで聴衆に印象付けることができます。

例えば、指を使って、数を表現する
壮大な光景や大きな問題など、スケールの大きさを表現する際に、両手を広げる

こうして、数や量を表現すると話にインパクトが生まれます。

手の向きによる演出効果

手の向きで、自分がどのような心の姿勢で話しているか、聴衆に伝わります。

手のひらを上向きにすることで自己開示、オープンな雰囲気を作ることができます。
また、逆に手のひらを下向きにして、押さえつけるような姿勢で話すと、権威を示すことができます。

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この記事について

【執筆者】古垣博康
【略歴】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト運営に携わりながら、NPOの話し方教室で講師を5年間担当。
現在は話し方のプロアドバイザーとして、話し方のお悩みに役立つレッスンを開催しています。
産業カウンセラー、認知行動心理士(認知行動療法カウンセラー)。家族は妻と子、猫2匹。
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