更新日:2022年8月25日|公開日:2016年7月30日

ここでは、そもそもスピーチに求められることを踏まえ、必要な構成法をご紹介します。

スピーチに求められることと構成の関連性

例えば、事実を伝える話なら、聞き手には「報告」に聞こえます。

一方で「スピーチ」は、「事実」+「メッセージ」の伝え方がお勧め。

伝え方の違い
事実のみ「〇〇はこんな本でした(事実)」
事実+メッセージ「〇〇はこんな本でした(事実)。仕事の発想を広げるのに役立つかもしれません(メッセージ)」

「メッセージ」とは、「意見」「アイデア」「所感(感想)」などです。

聴衆は大切な時間を割いて、ある特定の人のスピーチに付き合っています。

それは、「その人だから語れること(メッセージ)」をどこかに期待する心理が、芽生えやすい状況とも言えます。

そのためスピーチの構成法も、「事実」を踏まえて「メッセージ」を伝えるという構成を練習しておくのがお勧めです。

3部構成をマスターしよう

事実を踏まえたメッセージの伝達を、シンプルに実現するのが3部構成です。

3部構成
1.序論・・・話の導入、あるいはメッセージ紹介
2.本論・・・具体例と結論への流れ
3.結論・・メッセージ紹介

本論で「事実」を踏まえておき、結論で「メッセージ」を伝えること。

実際のスピーチなら以下のようになります。

3部構成のスピーチ
1.序論・・・先月、伊豆を旅行した話をします。
2.本論・・・伊豆でつくられた珍しい黒ビールを飲んだのですが、これがウマイ。
珍しい味でした・・体験が続く・・
3.結論・・ネットの検索では見つからない、思わぬ出会いが旅にある。そんな話をしました

このように、具体例を使ってメッセージを印象付けるのが、スピーチの基本的な構成法です。

当然ですが、話す前に結論となる「メッセージ」を絞っておくことが大事になります。
そのため、ネタの見当がついたら、「結論」から考えること。

次に「本論」を整理して、「序論」を考えます。以下は、その順序に沿って、ポイントをご紹介します。

本論のつくり方

本論では、結論を裏付ける流れを作ります。

扱うネタは、データなどの情報も良いのですが、「自分の体験」をまずは語れるようになるのがお勧め。

その中でもスピーチに使いやすいのは、苦楽の変化が味わえる話です。

「苦労した結果、よいことが起きた」、あるいは「楽しい気分にうつつを抜かしていたら、思わぬ苦しみを味わった」など。

あらすじだけでなく、感情の変化や場面を丁寧に語れば、臨場感も出るし、2~3分間のスピーチを作りやすくなります。

チェックする点としては、「事柄」と「感情」を、どちらも盛り込んであるか。

「事柄(その場で起きたこと)」は、自分が見た光景や聞いたセリフ、人の体がどのように動いたかなど。

「感情」は、そのときに味わった喜怒哀楽や期待感、恐怖感など。

事柄だけを描くと、味気ない話になりがちです。

感情だけだと、なぜそのような感じ方をするに至ったかが、聞き手には分かりません。

事柄と感情がバランスよくスピーチに描かれることで、話のリアリティと聞きごたえのあるボリュームが生まれます。

序論のつくり方

「結論から先に話す」とよく言われます。

とくに会議など、端的に話の意図を知らせる場なら、結論を先に出すことが有効です。

ただし、3分間スピーチのように長い話では、最初に結論を出すと、ネタバレ感や予定調和感が出てしまうことがあります。

結論となるメッセージは、話の内容によっては隠すこともアリです。

ただし、少なくとも、話の全体像を示しておくことは必要です。

「先月、伊豆を旅行したときのについての話です」など、何の話かおおよそのことが分かる言葉を入れましょう。

「朝起きて、駅に向かったのですが・・・」など、いきなり本論となる具体例から語り始めると、聞き手は何の話かを判断できないまま、スピーチに付き合わないといけません。

起承転結のデメリット

長らく情報の伝え方を研究してきましたが、残念ながら多いのが、無理に「起承転結」の型にはめようとする人です。

起承転結はそもそも漢詩をつくるための構成法であり、事実に基づいたスピーチでは「転(=変化)」をつくることが困難なことがあります。

繋がりの無いエピソードを無理にスピーチの途中に入れると、何を伝えようとするのか分かりにくい話になります。

敢えて使う必要性はないと、私の教室ではお伝えしています。

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執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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