更新日:2022年6月13日|公開日:2018年7月11日

声について、こんなお悩みはないでしょうか。

・緊張すると早口になってしまう
・声がこもりやすい
・発声練習ではいい声が出るけど、本番では小さな声になる

実際に話す様子を拝見すると、人前で“素の自分”を出してしまう方が多いようです。

改善するためにオススメなのは「演じる意識」をもつこと。

大勢の前で話すための声は、普段の声とは別モノと考えましょう

「演じる」といっても、だれか別人のマネをするわけではありません。
人前で話すための声を演じるのです。

まず、聴衆が聞きやすい速さと大きさの声(=人前で話す声)を練習しておくこと。
そして本番ではモードを切り換えるように、人前で話す声を使ってみましょう。

そもそも多くの人にとって普段の声は、おしゃべりでは使えるとしても、大勢に向けて飛ばす声ではありません。演じるくらいの気持ちで切り換えないと、発声法が変わりにくいのです。

「人前で話す声」の練習法

母音を発声する際の口の形

色々な練習法がありますが、オススメの一つは「母音を意識しながら発声する」ことです。

例えば「みなさま」の「み」という一語も、M「I」と母音がついています。

一語一語の母音を意識して話すことで、スピードが安定し、早口の解消になります。

母音を意識して読んでみよう

みなさま、おはようございます。これから朝礼をはじめます。

実際にやってみると、普段のおしゃべりよりもゆったりと大げさに話すような感覚です。

また、母音の発声は声のボリュームにも影響することがあります。

母音を意識して、一音一音をしっかりと出すと声が前に飛びやすくなる(聴衆に届きやすくなる)のです。

母音は有声音であり、声がしっかりと乗りやすい音です。その発声が十分にできないために、声が小さくこもってしまう人もいます。

話し方教室などでスピーチするときも、練習の機会と考えて、母音をしっかり出すことを実践してみましょう。声の力強さまで変わる人もいます。

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執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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