更新日:2025年10月10日|公開日:2022年6月3日
こんな悩みはありますか?
・自分が緊張していることを気にする
・手が震えるなど、緊張時の症状を気にする
・自分の緊張する姿が奇妙に見えていると思う

あがりやすい人は、しばしば自分自身で緊張感を高めています。

講師の顔写真

古垣講師

とくに、意識の向け方や、自分のイメージによって、緊張感が高まることがあります。

この記事では、「自己注目」「自己イメージ」が要因となっているケースを紹介します。

「自己注目」や「自己イメージ」とは何?

自己注目は、緊張感や赤面などを、やたらと気にかけてしまう(意識がそこに注がれる)状態です。

それらを気にしない、ということが難しくなります。

自己注目の例
・今、自分が緊張しているな
・すごく汗をかいてきた
・心臓の鼓動が早くなっている
・顔が熱くなってきた
・手が震えて気になる

また、「自己イメージ」は、客観的な証拠なしに、自分の見え方を想像することです。

自分の実感などを元に、「どう他人に見ているか」のイメージを作ってしまいます。

自己イメージの例
・汗をかいて、きっと変だと思われるだろう
・赤面して、それが目立っているだろう
・自分の話は、あまり良い評価をされないだろう
・緊張しているので、挙動不審に見えているに違いない

自己イメージを作りやすい場合、過去に「話している様子」を悪く言われた方も多いです。ただ、そんな経験があったとしても、必ずしも目の前の聴衆が、同じ反応をするわけではありません。

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以上が原因となり、「緊張感」「話す際のストレス」が強まり、あがり症が余計に強くなることもあります。

「自己注目」や「自己イメージ」を改善するには

緊張感を改善する

経験から紹介しますが、私自身、あがりやすい人間でした。

しかし、人前で説明する機会などが多かったので、あがりを改善できないか、色々と試してみたのです。

ただ、最初は、「人前で、格好良く話せたら良いな」と自分のことで精一杯。

その時期は、緊張感は変わりませんでした。

しかし、自分がどう見えているかより、話に意識を集中すると、自己イメージの意識は薄れていきました。意識の向け方を変えると、他人の見る目への意識は、軽減されたのです。

また、自分の声が震えるなどの症状は、多少は受け容れて、完璧主義にならないように心がけました。

過集中という言葉もありますが、何かに集中しやすい性質だからこそ、一つの意識に囚われてしまうことがあります。

しかし、今までとは違う習慣を作ると、だんだんと意識の集中する先が「自己注目」や「自己イメージ」ではなくなり、やがて私のあがり症はコントロールが可能になりました。

当会の認知行動療法のトレーニングでも、自己注目や、自己イメージを改善できるワークを行っています。

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古垣講師

あがり症が強い人でも、意識の偏りを改善し、話す際のパフォーマンスを向上されています

ぜひ、適切な方法をもとに、粘り強く向き合ってみてください。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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