公開日: 2023年10月20日
こんなお悩みはありますか?
本番で思った通りに話せず、調子を崩しやすい
周囲の圧に押し負けやすい
人前で生き生きと話せず、萎縮しやすい

緊張する場面では、それに耐えうる「心の強度(自信)」が必要です。

心の強度を高めるためのコツを、技術面心理面から解説します。

伝わるかどうか、不安や盲点はないか

まず「伝える内容の不安」を払拭することは、考えておきたい点です。

伝える際に意識したいこと
聞く人に分かりやすく伝えられる
何を訴求したいのか明確に定まっている
各ブロックや全体が適切な分量である

ただ、3,000人以上の皆さまとトレーニングをしてきて分かったのは、伝わらない人の中には一定数、無自覚なまま話をする人がいらっしゃいます。

「話の分かりやすさ」
「訴求する内容を磨く」
「適切な情報量にする」

これらがニガテだけども、ご本人が理解できる内容なので、別に問題とは感じない事例がしばしばあります。

しかし、大勢の前で話す際は、「なんだか聴衆が付いてきてない」といった空気が生じやすい。
そして、心の強度が下がっていき、急な緊張感に襲われることもある。

そんなときは伝え方の問題ではなく、「緊張しやすい性質の問題で、会場の空気を不自然に感じるのだろう」と誤解されるケースもあります。

大勢の前で萎縮する人も、それを「性格の弱さ」だと感じる人もいますが、実は内容面に自信を持てるほどの準備ができていない人は、少なくありません。

言葉や話には、伝わりやすい組み方のルールがあります。そのため、適切に準備すれば、聞く人の反応も、ある程度は予測できるようになります。

こうした準備ができれば、本番前から心の強度(自信)は高まっていきます

緊張感を調整して、心の強度への影響を軽減する

心の強度を低下させる原因には、「心の揺らぎが大きくなる」点も関わります。

例えば、話す際に「どう評価されているのだろう」など、「会場」や「自分自身」の様子を気にしてしまう。

すると話への集中力が削がれます

さらに、もともと持っている「認知(ものごとの捉え方)」の影響で、会場や自分自身の様子が悪い方向に見えてしまうこともある。

すると、焦りまで生じてきて、余計に心が揺らぎやすくなります。

これらの結果として、心の強度(自信)が低下します。

対策としては、まず「話すことに意識を向ける」トレーニングがお勧めの方法。

緊張しやすい意識の向け方を根本から、調整していきます。

さらに、認知行動療法で、緊張感を増しやすい自己イメージなどの捉え方、感じ方を変えていくこともできます。

なお、もともと緊張感が高まりやすく、本番前からガチガチに硬くなりやすい場合は、その対策も必要なことがあります。

当会では、ご自分のお悩みに合わせながら、レッスンを組み立てて頂けます。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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