| こんなお悩みはありますか? |
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| ・話をしても、退屈だと思われやすい |
| ・聴衆を惹きつける伝え方をしたい |
| ・エモーショナルなプレゼンやスピーチを目指したい |
スピーチ、プレゼン、説明、報告において、淡々と話をするだけで終わってしまう。

古垣講師
その場合、「伝え方の演出」を意識していない人が、わりと日本では多い印象です。
演出といっても、大げさなコトではありません。
「情報構築の工夫」で話を面白くする演出術を、このコラムでご紹介しています。
文の長さを変えて、意識を引き寄せる
例えば、「長い一文」が話の中で続くと、それだけで話が淡々とした印象になりやすいです。
対策としては、話の要所要所で「短い一文」を使うこと。
すると、話のリズムに変化が生まれ、単調ではない伝え方に変わります。
使い所としては、「核心部分のメッセージ」や「話の展開が変わる箇所」がお勧めです。

古垣講師
全体を短い一文で構成するのではなく、要所要所だけに絞る方が、演出的な効果が高まります。
エモーショナルに話すための原稿の配慮
感情をこめて話すことがニガテという人はわりと多いのです。
その場合、原稿の書き方が、大きな影響を与えていることがあります。
例えば、以下2パターンの挨拶文をご覧ください。「エモーショナルに話せる」のはどちらか分かりますか?
| Aパターン |
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| 本日、皆さんに食べて頂くのは麻婆豆腐です。 辛い料理はよくメディアで取り上げられ、愛好家も少なくありません。 グルメな料理として認めない人もいるかもしれませんが辛い刺激を味わう喜びは世間でもある程度、認知されています。 そこで本日は皆さんにも味わって頂きます。 |
| Bパターン |
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| 本日、皆さんに食べて頂くのは麻婆豆腐です。 辛い料理はよくメディアでも取り上げられ、愛好家も少なくありません。 でも、そもそも辛い刺激になぜ人は夢中になるのでしょうか。 その秘密を解いて頂けるのが、今回のメニューです。 |

古垣講師
両者を「感情を込めて読めるか」という視点で確認すると、原稿の違いが分かりやすいです。
Aパターンは事実を淡々と述べた体裁です。
そのため、客観的で冷静な語りのトーンで話しがちです。
Bパターンは参加者が何を得られるのか、というメリットに触れてあります。
提案する体裁なので、感情をこめて、生き生きと語りやすい文章になります。
プレゼンテーションなどで「なかなかエモーショナルに話せない」と悩む方は、Aパターンが多いのです。

古垣講師
事実(ファクト)を伝えることだけに徹すると、自分の提案などが減りがちです。
対策としては、事実をベースにしながらも、聞く人への提案や、臨場感のある生き生きとした描写などの変化を設けること。
このように、自分のそもそもの伝え方を見直すことで、話す際の表現力が変わることがあります。
当会では、声の表現だけではなく、こうした原稿上の配慮も、基礎から分かりやすく学んで頂けます。







【執筆者】古垣博康