更新日:2022年6月10日|公開日:2018年7月17日

冠婚葬祭や格式を重んじる式典では、スピーチを丸暗記することがあります。
言葉づかいにも配慮する場なので、一言一句を覚えざるを得ないこともあるでしょう。

しかし、普段づかいの言葉で人前で話す(スピーチやプレゼンなど)は、細部までしっかりと丸暗記する必要はありません。

とくに、自分自身が経験したこと(具体例)は、詳細に覚えなくても語れます。
経験したことは、「経験記憶」と呼ばれ、思い出すことが簡単なのです。

記憶には種類がある~「経験記憶」と「知識記憶」

自由に思い出せる記憶、つまり自分の過去の経験が絡んだ記憶のことを「経験記憶」と言います。一方、何かきっかけがないとうまく思い出せない知識のような記憶のことを「知識記憶」と言います。
出典:『誰でも天才になれる 脳の仕組みと科学的勉強法』池谷裕二/著(株式会社ライオン社)

例えば「仕事の中で経験したこと」「失恋した体験」「旅行したときの思い出」などは、自分自身が経験したものです。

これらは、思い出しやすい記憶で「経験記憶」と呼ばれます。

一方で、「数学の公式」「歴史上の人物の名前」など、知識だけで覚えていることは「知識記憶」と呼ばれます。

これらは、経験記憶に比べると、思い出しにくいものとされています。

人前で話す際は、経験に基づいたことを話せば、さほど丸暗記の準備をしていなくても、話ができるはずです。

「知識記憶」を「経験記憶」に変えるには

話す状況によっては、難しい理論データを暗記して紹介しないといけない、そんな状況もあると思います。
そうした知識記憶は、経験記憶に変えておくと、思い出しやすくなります。

経験記憶を簡単に作る方法があります。それは覚えたい情報を、友だちや家族に説明してみることです。すると「あのとき教えたところだ」「こういうことを考えながら説明したかな」といった具合に経験記憶になります。そして、これがきっかけとなって容易に思い出すことができるようになるわけです。
出典:『誰でも天才になれる 脳の仕組みと科学的勉強法』池谷裕二/著(株式会社ライオン社)

私がオススメしているのは、誰かが聞いている状況で、話してみること。

自分一人で事前に練習するときは、少なくとも声に出して練習をしてみましょう。

原稿を眺めているだけよりも、はるかに話を覚えやすく、本番でもスムーズに思い出せます。

「経験記憶」を語ることに自信が持てない場合は

即興で話すトレーニング

「準備しないと不安」という人が、ついやってしまうのが以下のパターンです。

細部を曖昧なままにして、即興で語ることに自信がない。

だから細部まで準備してしまう。

話すときに頭が一杯になって思い出しにくい、大変になる。

こんな悪循環を繰り返していないでしょうか。

この場合は、「経験記憶」を即興で語る練習を、普段からやってみましょう。
何気ないおしゃべりでもよいですし、教室などの場で、スピーチ練習で経験記憶を語ってみるのもオススメです。

情報量の調整

書きことば(文章)並みの情報量を詰め込んでいないでしょうか。
話す場合には、一文の中に、情報をさほど入れないことが大事です。

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執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集を担当、話し方を10年以上研究。現在は話し方講師、認知行動療法カウンセラー。
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