更新日:2022年8月1日|公開日:2022年7月28日

これまでのレッスンの経験から、皆様の学び方の特徴がわかってきました。
それは、スピーチやプレゼンの腕を伸ばす人は、「発表2日前など、本番が迫ったタイミング」上手に活かしている人が多いということです。

本番が迫ると、多くの人が危機感から集中力を発揮しやすくなります。
これは、作業を進めやすい「ゴールデンタイム」だと言えます。

伸び悩む人の場合、ゴールデンタイムの力を借りて、一から原稿を作成していることが多いです。本当にそのタイミングになって、慌てて着手されます。むしろ「土壇場に作業するほうが効率が良い」と考える人もいらっしゃいます。

しかし、確かに作業はできても、完了することが目的になり、従来のテクニックを繰り返すに留まることがしばしばあります。

上手に学ぶ人は、早めに原稿を作成された上で、ゴールデンタイムには「点検(と最後の推敲)」に注力しています。

点検の仕方(例)

・現段階の構成、言葉づかいで十分に伝わるのか。

・聞き手を余計な道筋に向けて、導いていないか。誤解を生む流れでないのか。

・自分の盲点はないか。

実は、自己流のスキーマ(型)は根強くて盲点でもあるため、乗り越えるには集中力が必要です。

ゴールデンタイムこそ点検と推敲の時間にしたほうが、スキーマを抜け出せる機会にしやすくなります。

だから、早めの原稿着手と、発表が迫った日も点検を怠らないことがお勧めなのです。

なお、発表前に「原稿を覚えること」は、さほど時間を必要としません。むしろ早めに原稿作成に挑めば、話の重要な道筋は頭に十分にインプットされます。(覚えづらい場合は、そもそも難解な構成になっている可能性が高いです)

ちなみに当会では、経営者の皆様など多忙な方がたくさん受講されています。しかし、その多くが原稿に早めに着手した上で、レッスンにお越しになっています。日頃から過密なスケジュールを抱えていらっしゃるのですが、学習成果を高める方法はご存知、という印象です。

「そんな風に言われても、忙しくて、準備時間を設けられない」
もちろん、そうしたご事情のある方も、多いと思います。

私も仕事と子育てに日々、奮闘しているため、お気持ちは分かります。ただ、当会でご紹介している準備術は、短時間でもスムーズに話を構築できるようになる技術です。あとは着手を早めて、点検にも十分な時間を配分することが、鍵となります。

ぜひ、本番で良いパフォーマンスを発揮するための準備の仕方も、この機会に学ばれてみてください。

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当会では、「事前の原稿アドバイス」を利用して頂き、自然と準備のダンドリを上達させられるコースがあります。
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執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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