棒読みとは
棒読みは、間や抑揚が無いまま、情報を淡々と語ること。
スピーチやプレゼンテーション、講演や司会において、棒読みの進行はあまり良い印象に繋がりません。
余裕の無さや、緊張による硬さを感じさせたり。
一本調子で、退屈な雰囲気を醸し出したり。
ときには、淡々と事実を報告するのが望ましいシチュエーションもあるでしょうが、基本的には間や抑揚の変化があった方が聴衆が聞きやすく、飽きにくい印象になります。
棒読みの原因~感情が抜けることへの対処
では、どうしたら棒読みから脱することができるでしょうか。
話す場数を踏むのも良いかもしれませんが、棒読みになる原因を今一度振り返ってみるのがお勧めです。
例えば、「親しい人との会話」をイメージしてみてください。
棒読みの印象を与える人は、あまりいません。
一瞬一瞬で言葉が生まれ、さまざまな感情や思索を含みながら語られます。
ですが、あらかじめ「何を話すか考えてある話」はどうでしょうか。
頭にインプットしてある情報を思い出し、それを伝えることに意識が集中します。
記憶に書き込んだ言葉や文章を、そのまま読み上げているような感覚です。
これでは、語り口調が失われて当然です。
アドリブを中心に人前で話すことも不可能ではありません。
ただ、大事なプレゼンや式典のスピーチなど、原稿の用意を避けがたい場面も多々あります。
その場合、原稿を語り口調で披露できるように、トレーニングが必要です。
最初のうちは、ひとまず話をつくり、どのように間や感情を表現するかをあらかじめ考えておきましょう。
このサイトで何度か紹介していますが、やはり声に出して練習するのがお勧めです。
最初の内は、こうした丁寧な予行演習は「面倒だな」と思われるかもしれませんが、慣れてくると、あまり練習をしなくても、言葉を人前で披露する際に自然と感情表現や間を入れられるようになります。
こうしたデリバリースキルを磨くことで、聴衆の反応は抜群に変わります。
棒読みの原因~一文が長い場合の対処法
話を構成する一文一文が長い場合も、棒読み調になりがちです。
これは、原稿を用意している段階で、「あれも言いたい、これも言いたい」と言葉をどんどん追加して、一文が長くなってしまうためです。
準備の段階から、話すときに無理のない一文の長さを探ってみましょう。
Copyright secured by Digiprove © 2019