更新日:2023年2月14日|公開日:2022年8月30日
こんな実感はありますか?
・他者から凄いと思われることを、どこかで望んでいる
・恥ずかしがり屋だけど、どこか目立ちたい気持ちがある
・ありのままの自分に、もともと自信が無い

「褒められたい心」は、もともと「自然体で居られなかった人」に備わりやすい性質です。

例えば、以下のようなケースです。

  • ・生育環境において、ありのままを受容してもらえなかった。(軽視、過保護の両方が該当)
  • ・ありのままの自分に、欠落があることを痛感した。
  • ・親、兄弟などを守るため、背伸びしなくてはならなかった。

こうした場合、「ありのままの自分」に自信がなく、「周囲の反応」が気になることがあります。

褒められると、一時的には気分が安定します。

しかし、またしばらくすると、他人からの評価が気になってしまいがちです。

そのため、周囲が主導権を握る「評価される場面(面接やスピーチ)」ではとくに、緊張感や不安が高まりがちです。

わりと、当会にお越しになる、「あがり症」のタイプでも、よくお見かけするタイプだと言えます。

向き合う方法の1つは、「合理的な考え方」の獲得です。

例えば、認知行動療法では、評価を得るために無意識にエネルギーを注いでいることなど、合理的ではない思考の在り方を見つけ、改善していけます。
こうした思考のクセを変えると、褒められることに依存しない、自分らしい自信が定まっていきます。

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なお、当会では話すための技術系のトレーニングでも、原稿化を通じて自分の言動を合理的に見つめて頂くことを行っています。

フィードバックを受けて頂くと、他者の見る目を意識した偏りがあることが分かっていきます。
改善することで、他人を意識するより、伝えるべきことに集中しやすくなります。

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なお、他人から褒められたい人は、フィードバックを受けることを、「恥」や「否定」と感じることがあります。

もちろん、それだけ努力した実感があるからですが、肝心なのは「力の入れどころが違った」という理解です。

フィードバックは、合理的な考え方を入手するせっかくの機会です。

逆に、一人で達成感を求めて作業に没頭すると、自分のスキーマ(従来の枠組み)に戻ることがあります。

オープンマインドを維持しながら、他者のフィードバックと向き合うことが、必要です。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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