更新日:2025年10月1日|公開日:2023年10月12日
こんな悩みはありますか?
発表の前は、練習を長々と続けてしまう
練習しないで本番に挑むと緊張が激しい
話の適切な練習量が分からない

スピーチやプレゼンテーション、説明などは、話す前にどれくらいの練習が適切なのか。

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古垣講師

実は、練習量によっては、かえって良いパフォーマンスに繋がらないことがあるのです。

過去3,000人以上の話し方トレーニングと、認知行動療法によるサポートの経験をもとに、理想的な練習の仕方について解説します。

練習と緊張感の関係性は?

練習のやりすぎが良くない理由

「本番での失敗が怖くて、とことんまで練習してしまう」

緊張しやすい皆様から、そうした声をよくお聞きします。

例えば、「不安から、本番さながらの練習を何度もする」「不安で、一言一句を覚えようとする」など、完璧さを求めるように練習を頑張ってしまう。

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自分の中に安心感が湧かないと、完璧さを求めて練習を続けてしまいます。

不安からとことん練習をすることは、認知行動療法の中では「安全確保行動(安全行動)」と呼ばれます。

失敗しないように、「安全を確保するための行動」を行うのですが、不安が軽減されることはありません。

こうして、練習はするけども、緊張感が維持されてしまうことがあります。

しかも、「練習のやり過ぎ」交感神経の高ぶりが鎮まらず、かえって「硬くて、ぎこちないパフォーマンス」に繋がることがあるのです。

(話を噛みやすくなる、勢いが余って早口になるなど)

適切な練習本番の良いパフォーマンスに繋がりますが、「失敗を恐れて練習をやり続ける状態」に陥ると、緊張感を固定化する可能性があるので対処したいところです。

練習しないで、あきらめの心境になると?

前述のタイプとは逆に、「心が極端に、闘うことをあきらめてしまう」と、「準備を途中でやめる」「話す機会を避ける」「完全に意気消沈する」などの状態になりやすいです。

練習のやり過ぎによる硬さは生まれませんが、心が闘っていないので、心身がパフォーマンスを発揮しようとしません。

例えば、面接試験で不合格が続いた人などは、闘う気持ちが低下して、この「あきらめる、逃げる」メンタルポジションになっていることもあります。

そして、練習不足なので、あたふたと対応して、本番を終えてしまう。

結果として話す機会を「心地よいものとは思えない」ので、ますますストレスに感じる人もいます。

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古垣講師

練習を完全にやめるのも、萎縮して余計に緊張してしまう面があるのです。

お勧めの取り組み方は、ほどほどの闘う気持ちを持つこと

時間を決めて練習するなど、メリハリをつけながら練習をすることがお勧めです。

「そうは言っても、不安で練習をやってしまう」という人は、緊張や不安のスイッチをOFFにするために、別のことに没頭する時間を持ちましょう。

例えば、運動をする、料理をするといった時間を持つと、本番を意識することを忘れられて、気持ちが落ち着くことを感じやすいです。

それでも不安な人は、当会では認知行動療法で、自分の心の奥を見つめることを実践して頂いています。

本番を意識するのは、「自分自身をどこか不器用だと捉えている」など、考え方のクセが潜んでいることがあるためです。

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古垣講師

また、技術面にはある程度の自信を持つことも推奨です。

「話しやすい、情報の組み立て方」を知っていると、練習をし過ぎなくても本番で十分なパフォーマンスを発揮しやすくなります。

むしろ、何度も練習をしなくてはいけないのは、勝手が分からずに自己流で挑み続けて、その不安から緊張に陥っていることがあります。また、そのパターンに気が付かずに繰り返す人も少なくありません。

練習時間を「ほどほど」に収めつつ情報を整えるコツで話しやすさを向上させておく。

そうした対処で、本番時の緊張感話のパフォーマンスが変わっていきます。

人前で話すための練習法を学ぶ!
入門編「ラクに話せる文章の基礎」+「本番力が身につく練習法」」

なぜ、話を覚えづらいのか、その解説をご覧頂けます。

放送業出身の講師が教える、「スピーチを覚えて話す」ための動画レッスン。
ひとりでも本番並みの負荷を味わいながら、スピーチ練習ができます。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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