更新日:2025年9月7日|公開日:2016年8月31日
こんな悩みはありますか?
間を入れられず、早口で話をしてしまう
間を入れようにも、話の途中でコントロールがしづらい
間を使うと、妙な雰囲気になりそうで怖い

悩みをおおまかに分けると、

  • ・早口で間を使うことが苦手な人
  • ・間を使うことが怖い人(話の雰囲気が変になりそうと感じる人)

この2タイプが多いです。

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古垣講師

2タイプに該当する人も、「間」の効果と使い方を知れば使いやすくなります。

今回のコラムでは、苦手感をなくし、間を使いやすくなるポイントをご紹介します。

間を意識して話せていますか?

話すことは、単に「伝えれば良い」のではなく、「相手に理解され、記憶に残す」から話した意味があることも多いのです。

そのために役立つのが「間」ですが、どのようなメリットがあるのか紹介します。

聞く側のメリット

・間が、話を理解する時間になる。
・間によって、変化を感じて飽きない(棒読み感が減る)
・ところどころの間が、聞く際の小休止になり、思考の疲れが減る

話す側のメリット

心を一杯一杯にせずに、余裕をもちながら話しやすい
聞く人の反応を見ながら話を進められる
 (説明が足りない部分に気づき、フォローしやすくなる)

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間は、聞く人への配慮に留まらず、話を安定させる効果も期待できます。普段から焦って話しがちな人には、試して頂きたい技術です。

なぜ、間を使うことが怖いのか

ときどき「間を使うと、場が妙な空気になる」と聞きます。

それは、聞く人に「間を使う意図」が伝わらず、「ここで、なぜ沈黙があるのだろう?」と思われてしまうからです。

間を使う場合は、「何のために使うのか」を話す側が理解し、意図的に使うことが必要です。

さらに、唐突に間を使わないで、自然に聞かせるテクニックもあります。

次の項目で、具体的にどのようなタイミングで使うのかを記載しています。

間の使い方 具体例

聞く人が考える時間をつくるため、文末に入れる

例)みなさんはシーカヤックって知っていますか?(間)

聞く人に集中力を高めてもらうため、重要なキーワードの前に入れる

例)今期の目標は、(間)当社の製品で話題性を作ることです。

長い一文を一気に話さないで、文節に「短い間」を挟んで変化をつける。

例)そこで(短い間)私はどうしても気になってしまったので(短い間)相手に聞いてしまいました。

最後の「短い間」を意識して使うと、文末に長い間を設けても、唐突な印象が薄れます。

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間を不自然に使う人は、短い間途中に無いこともわりと多いのです。

間を設けづらくなる原因

ここでは、2つの原因をご紹介します。

頭の中の原稿を、一度に話そうとする

原稿を丸暗記してしまうと、「どんどん話さないと忘れそう」という気持ちがどこかにあって、間を使いづらくなります。

また、せっかちな人に多いのですが、「タスク完了」を目指していることがあります。

自分の頭の中にあることを、「相手に伝え終える(タスクを完了する)」ことが、一番の目標になってしまうのです。

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伝わるかどうかではなく、最後までとにかく伝えきろうとする心の動きです。

以下のブログ記事では、話すことばかりに集中せず、相手にも意識を向けながら、話すペースを改善するコツを紹介しています。

間を取りづらい文の組み方になっている

例えば、「一文が長い」といった「文の作り方」も影響しやすいです。

一文が長いと、一息に話そうとする意識に繋がることがあります。

そもそも、話すために最適化された原稿になっているか。その点の見直しもお勧めです。

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当会では、文の作り方についても詳細にアドバイスを行っています。

まとめ

間には、話を印象づけたり、話す人自身の心の余裕を保ちやすくする効果があります。
適切なタイミングで入れると、違和感がなく、効果的な間になります。
【適切なタイミング】
・聞く人が考えるための間
・聞く人に集中力を高めてもらうための間
・長い一文に変化をもたらす短い間

間を使えない場合、文の作り方などの技術面や、焦りやすい心なども点検したほうがよいことがあります。

間を使えることで、話し方がさらに上達します。ぜひ、普段から実践して、間を使うことに慣れてみてください。

執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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