こんな悩みはありますか? |
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間を入れられず、早口で話をしてしまう |
間を入れようにも、話の途中でコントロールがしづらい |
間を使うと、妙な雰囲気になりそうで怖い |
悩みをおおまかに分けると、
- ・早口で間を使うことが苦手な人
- ・間を使うことが怖い人(話の雰囲気が変になりそうと感じる人)
この2タイプが多いです。

古垣講師
2タイプに該当する人も、「間」の効果と使い方を知れば使いやすくなります。
今回のコラムでは、苦手感をなくし、間を使いやすくなるポイントをご紹介します。
間を意識して話せていますか?
話すことは、単に「伝えれば良い」のではなく、「相手に理解され、記憶に残す」から話した意味があることも多いのです。
そのために役立つのが「間」ですが、どのようなメリットがあるのか紹介します。
聞く側のメリット
・間が、話を理解する時間になる。
・間によって、変化を感じて飽きない(棒読み感が減る)。
・ところどころの間が、聞く際の小休止になり、思考の疲れが減る。
話す側のメリット
・心を一杯一杯にせずに、余裕をもちながら話しやすい。
・聞く人の反応を見ながら話を進められる
(説明が足りない部分に気づき、フォローしやすくなる)

古垣講師
間は、聞く人への配慮に留まらず、話を安定させる効果も期待できます。普段から焦って話しがちな人には、試して頂きたい技術です。
なぜ、間を使うことが怖いのか
ときどき「間を使うと、場が妙な空気になる」と聞きます。
それは、聞く人に「間を使う意図」が伝わらず、「ここで、なぜ沈黙があるのだろう?」と思われてしまうからです。
間を使う場合は、「何のために使うのか」を話す側が理解し、意図的に使うことが必要です。
さらに、唐突に間を使わないで、自然に聞かせるテクニックもあります。
次の項目で、具体的にどのようなタイミングで使うのかを記載しています。
間の使い方 具体例
聞く人が考える時間をつくるため、文末に入れる
例)みなさんはシーカヤックって知っていますか?(間)
聞く人に集中力を高めてもらうため、重要なキーワードの前に入れる
例)今期の目標は、(間)当社の製品で話題性を作ることです。
長い一文を一気に話さないで、文節に「短い間」を挟んで変化をつける。
例)そこで(短い間)私はどうしても気になってしまったので(短い間)相手に聞いてしまいました。
最後の「短い間」を意識して使うと、文末に長い間を設けても、唐突な印象が薄れます。

古垣講師
間を不自然に使う人は、短い間が途中に無いこともわりと多いのです。
間を設けづらくなる原因
ここでは、2つの原因をご紹介します。
頭の中の原稿を、一度に話そうとする
原稿を丸暗記してしまうと、「どんどん話さないと忘れそう」という気持ちがどこかにあって、間を使いづらくなります。
また、せっかちな人に多いのですが、「タスク完了」を目指していることがあります。
自分の頭の中にあることを、「相手に伝え終える(タスクを完了する)」ことが、一番の目標になってしまうのです。

古垣講師
伝わるかどうかではなく、最後までとにかく伝えきろうとする心の動きです。
以下のブログ記事では、話すことばかりに集中せず、相手にも意識を向けながら、話すペースを改善するコツを紹介しています。
間を取りづらい文の組み方になっている
例えば、「一文が長い」といった「文の作り方」も影響しやすいです。
一文が長いと、一息に話そうとする意識に繋がることがあります。
そもそも、話すために最適化された原稿になっているか。その点の見直しもお勧めです。

古垣講師
当会では、文の作り方についても詳細にアドバイスを行っています。
まとめ
間には、話を印象づけたり、話す人自身の心の余裕を保ちやすくする効果があります。
適切なタイミングで入れると、違和感がなく、効果的な間になります。
【適切なタイミング】
・聞く人が考えるための間
・聞く人に集中力を高めてもらうための間
・長い一文に変化をもたらす短い間
間を使えない場合、文の作り方などの技術面や、焦りやすい心なども点検したほうがよいことがあります。
間を使えることで、話し方がさらに上達します。ぜひ、普段から実践して、間を使うことに慣れてみてください。
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