更新日:2025年11月1日|公開日:2023年6月16日
こんな聞き方をしていませんか?
・会話の間(ま)が怖く、次々と質問してしまう
・関心があって、質問をやり過ぎることがある
・自分の話をすることが恥ずかしく、相手に質問する

会話における「質問」には、相手の未知の情報がわかり、それ以降の会話を続けやすくなるメリットがあります。

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古垣講師

ただ、質問をする側が配慮したいのは、「回答を強制される印象」が相手に生まれないようにすることです。

もし、質問ばかり続けると、相手が疲れてしまい、心理的な距離が縮まるのではなく、むしろ開いてしまうこともあります。

今回の記事では、質問をしてしまう原因を深掘りし、それぞれの対策について考えます。

会話の間が怖くて質問をしてしまう

この原因は、「会話が短く終わるため、どうしても間ができやすい」ことです。

この対策としては「会話が長く続く話題」を見つけるため、相手自身が話しやすいことについて質問することです。

相手の「趣味」「専門性」などについて、「なぜその世界に関心をもったのか」は、わりと相手が語りやすい質問かもしれません。

そして、相手の話を聞くばかりではなく、自分のことも話すこと。

相手が「自分ばかり話して疲れる」と感じないように、相手の話が一段落したら、自分も話題を提供しましょう。

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こうした、相手に話をさせるだけでなく、とっさの自己開示が適切にできるかどうかで、相手の負担感が変わっていきます。

また、日常の何気ない話に、自己開示を交えてみることもお勧めです。

例えば、「今日は、良い天気ですね」という話に、「本当に良い天気ですね」と返すだけだと話がそこで終わってしまいます。

「本当に良い天気ですね、実は先日、雨の日に家族で出かけたんですけど、このくらい晴れていればよかったです」と話せば、相手が「どちらに行ったんですか?」と質問する余地が生まれますよね。

もちろん、こうした自分の話が「相手の時間を奪う」こともあるので、話す状況など検討すべき面もあります。ただ、会話を広げるテクニックの一つではあります。

関心を持ちたくて質問してしまう

この場合は、本当に相手自身に関心を寄せたいのか。

その点検がお勧めです。

例えば、相手が「映画好き」の場合に、自分が「どんな映画を見るんですか?」と質問したとします。

そして、相手の回答が「自分が全然詳しくない、映画のジャンル」だったら、どうするでしょうか。

このとき、「これは⋯うまく話を続けられないな」「あまり、自分が関心を持てないな」と考えて、違う質問をする。

そうした質問の仕方だと、自分の関心のある話がヒットするまで、質問をし続けることがよくあります。

これは、相手視点で共感したり、楽しみを深く聞き取ったりする面が希薄なコミュニケーションになるのです。

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悪気はなくとも、「自分本位の姿勢で、質問ばかりをする」ペースに陥ることがあるので、注意したいところです。

対策は、相手の感情に着目しながら「会話を聴く」ことです。

感情とは、例えば「〇〇の映画を見た」といった情報だけでなく、「〇〇の映画を見たら、日頃のストレスが解消された」という風に、相手が体験から何を感じたかを聴いたり、感じ取ったりすることです。

すると、単なる映画の情報だけでなく、「どういった時間が日常で大事なのか(ストレスを解消する時間が必要)」だとか、より深い話に繋げやすくなります。

また、そのあとで、「自分の体験を語り、会話の話題を提供する」ことも大事です。

自己開示を適宜交えることで、互いに話をしやすくなっていきます。

このように、自分本位な姿勢で、質問ばかりをしていないかは、点検がお勧めです。

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古垣講師

相手が「話したくないこと」は別ですが、基本的には自分の質問したことから話が深まると、会話が互いにとって心地よい時間になります。

当会では、どのように話題を見つけたり、深めたりするとよいのか、会話(雑談)のトレーニングを開催しています。

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執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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