| こんな悩みはありますか? |
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| ・大きな声で話そうとして、声が詰まることがある |
| ・話をしたあとで喉を痛めやすい |
| ・喉声になりやすいと感じる |
「普段より大きな声で話さないと」
実はこの思いが、人前で話す際の声の不調につながっていることがあります。
3,000人以上の皆様とのトレーニング経験でも、少なくない事例です。

古垣講師
この記事では、問題の原因と対策を解説します。
声が詰まる原因
緊張で、声帯を引っ張る筋肉や呼吸筋が硬くなるなど、声を出しづらくなる原因は様々あります。
ただ、話す時に自ら声に力を入れすぎている事例は、珍しくないと感じます。
例えば、
- ・普段は聞こえないと言われるから、頑張って話さないといけない。
- ・堂々とした声に聞こえるよう、大きな声を頑張って出そう。
こうした思いがあると、必要以上に息を強く吐きながら、しっかり声帯を閉じて震わせ、芯のある強い声を出そうとします。
これを無理にやり続けると声帯の周辺が疲弊し、声が詰まりやすくなります。
話している最中に、なんだか喉の一部が詰まったような、声帯が絡まったような実感を覚える人もいます。

古垣講師
これは、確かに一時的に大きな声は出ますが、長く話すためには適さない発声なのです。
長時間、安定した声を出すための対策
話す最中に、「今、息を強く出し過ぎている、喉に力が入りすぎているかも」と気がつくことが、その一歩です。
最初は強く声を出し過ぎても、途中で息の力を少し弱めで、柔らかく話すイメージで喉の締め付けも緩めましょう。
ただし、これができない人は、夢中になって話をして、自分を振り返る余裕を無くしていることがあります。

古垣講師
声をコントロールする余裕がないほど、頭の中の情報を伝えることで一杯一杯の人がいます。
| 声をコントロールする余裕を無くす要因 |
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| ・話す情報量が自覚している以上に多い |
| ・話しづらい情報の組み立て方になっている |
声をコントロールするために、情報量や組み立て方も、実はチェックしておきたいポイントです。
当会の話し方教室では、声の出し方と原稿準備を、総合的に学べるレッスンがあります。



【執筆者】古垣博康


