更新日:2022年9月12日|公開日:2016年8月8日

話の途中で内容をすっかり忘れてしまったことは、ありますか?

とくにスピーチやプレゼンの大事な場面で、穴が空いたようにぽっかりと「次に何を話すべきだったか」を思い出せなくなることがあります。

話をど忘れしたときの対処法や、準備の段階で必要なことを紹介しています。

ど忘れしたときの対処法

落ち着くのは難しいのですが、対処法はあります。

色々な人のスピーチを見てきた経験上、もっとも記憶を戻せる確率が高いのは、話の道筋を見失うまでに伝えていた内容を引き延ばしながら、話を続けることです。


例)
先日、ショッピングモールにいったんですが
フードコートに話題の天ぷら屋が出店していて、驚きました。

(次に話したい内容を忘れてしまう)

・・・驚いたというのは、今話題の天ぷら屋だったんですね。
天丼がすごいボリュームで、手ごろな値段なんです。
私もテレビで紹介されていたのを見て、ぜひ食べたいと思っていたんですが、

(テレビの影響力を語りたかったことを思い出す)


引き延ばすうちに、「あ、もともとはこれを言いたかったんだ!」と話したかったことを思い出せることがあります。

カウンセラーなども、相談者側で話す内容が飛んでしまったときに、
以前に話していたことをたどってみて、話す内容を思い出してもらうことがあります。

あるいは、講演会などで時間をかけて複数の項目に触れるときは、忘れたらあまり粘らずに「思い出したら話しますね」といって、他の項目に移った方がよいこともあります。他のことを話す中で、自分が伝えたかったことを思い出せるからです。

いずれにしても、ど忘れした話を思い返すためには、沈黙ではなく、
なにか話を続けるうちに、「次は何を伝えるはずだったか」という記憶が、言葉に紐づいて戻ってくることが多い
と感じます。


そもそも、ど忘れしないために

話の情報整理が、ど忘れを防ぐ処方箋なんです。

原稿の中に様々な要素を盛り込むほどに、話を思い返すのが大変になります。

「そんなに情報を詰め込んでいるつもりはないのだけど・・」という人でも、プロの視点で原稿を見せて頂くと、余計な情報が詰め込んであることが多いのです。

原稿を書くときには話を覚える必要性がないため、知らず知らず情報が過多になっていることがあります。

できるだけシンプルに、情報をスッキリとまとめておくのが、話を忘れなくなる秘訣です。

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執筆者

【執筆者】古垣博康
【プロフィール】株式会社ワクリ代表。NHK(総合、Eテレ)の番組制作や番組サイト編集に携わりながら、話し方団体で講師を務める。現在は話し方講師、スピーチライター、認知行動療法&産業カウンセラー。
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